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「webコネクトって何ですか?」 ~(前編)フォルシアだからこそ実現できた旅行業界向けSaaSプロダクト~

2022.11.21

社員インタビュー webコネクト エンジニア テクノロジー

こんにちは。経営企画室の伊藤です。
10月11日からは、政府が実施する全国を対象とした観光需要喚起策の「全国旅行支援」が開始され、旅行の計画に心躍らせている方々も多いのではないでしょうか。

今日はそんな『旅行』にまつわるフォルシアの自社プロダクト「webコネクト」について、どんなプロダクトなのか、プロダクト誕生の背景、今後どんな世界観を目指しているのかといった疑問を開発部長に伺いました!

まずは前編、webコネクトとはどんなプロダクトなのかに迫ります。旅行・観光業のDX化や、SaaSプロダクトの開発に興味があるかたに「webコネクト」のおもしろさが伝わりますと幸いです。

webコネクトについて教えてくれた社員プロフィール


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旅行プラットフォーム部 開発部長 田中 謙次(たなか・けんじ)
2013年 キャリア入社
OA機器メーカーにてwebシステムの研究開発職に従事。事業化を経験し、技術とビジネスの両方がわかるエンジニアを目指し2013年にフォルシアへ入社。フルスタックエンジニアとして旅行会社や福利厚生旅行会社のシステム開発を担当。

※所属は2022年11月現在のものとなります

それではさっそく聞いていきます!

「そもそも、webコネクトってなんですか?」

―― フォルシアコーポレートサイトプロダクト紹介ページでは「次世代型 旅行商品販売プラットフォーム」と謳われていますが、いったいどんなプロダクトなのでしょうか?

webコネクトは、旅行会社向けに旅行商品をオンライン上で売るためのシステムを簡単に構築できるプロダクトとして誕生しました。2020年にローンチし、ローンチ当初は、フォルシアの強みである「検索機能」に特化していましたが、現在では旅行商品のプランを作る素材登録システムや、予約・決済システム等まで対応領域を拡大し、近日リリース予定です。

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webコネクト プロダクト概念図

webコネクトを生み出すにあたって、一番最初の発想は、いままでのフォルシアのビジネス(独自の技術基盤を用いた受託開発での「検索システム」の開発・提供)を継承する形で、それをSaaSプロダクトにするというものでした。

もともとwebコネクトは、航空会社の旅行商品用運賃の変動運賃化に伴い、固定金額のパッケージツアーを販売するのが困難になるという予測の元、ダイナミックパッケージという宿泊素材と交通素材を組み合わせて販売できるシステムを簡単に導入できるようにというところから始まっています。その後、料金を変動させつつ予め旅行商品をセットしたパッケージツアーを販売できる「ツアー型」機能や、JRや船舶を販売できる機能をリリースしてきました。ここまではあくまでも「検索システム」の延長でラインナップを拡大させていきました。

そこから、お客様(旅行会社等)がシステム間の連携の調整に手を煩わせなくてもいいように「検索システム」だけでなくその前後の工程までワンストップでプロダクトを提供したいという思いがあり、旅行商品をオンライン上で販売するために必要となる機能を網羅させていくこととなりました。

機能は横にも縦にも広がっていますが、お客様が自社のシステムのなかで必要な機能だけを取捨選択して導入することが可能です。

必要な物を必要なだけ取捨選択

―― 機能群を総称して「webコネクト」と呼ぶものの、どの機能を実装するかの取捨選択はお客様ができるということなのですね。

結局各社それぞれ現状も何かしらのシステムを使っているので、いま持っているものを活かしながら、webコネクトを導入することができると思います。

例えばすでに商品造成の機能を持っているのであれば、それを作り直すということは手間のかかることですし、精算部分は他のシステムとの連携が強く、変えたくないという意向も強い部分だったりします。リプレイスしないとビジネスに支障が出てしまったり、生き残っていけないという状況になって始めてリプレイスという案が出てくると思いますし、柔軟にお客様にとって必要なものを提供できればと思っています。

―― いわゆるSaaSプロダクトというと、購入(導入)したらそのまま利用開始できるイメージがあったのですが、webコネクトはそうではないですよね。お客様がwebコネクトを利用できるようになるまでの流れはどういったものでしょうか?

導入のパターンも色々ありますが、もともと自社でオンライン販売のシステムを持っていて、そのシステムの検索部分をwebコネクトに置き換えるという場合、下記のような流れになります。

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受託開発であれば、お客様が用意したサーバー(フォルシアが用意するケースもありますが)にソースコードを置いて納品し運用となりますが、SaaSプロダクトであるwebコネクトの場合、リリースのタイミングや機能拡張の方針はフォルシアが決めます。あくまでも、フォルシアのサービスを提供するというスタイルです。

ただ、webコネクトはSaaSプロダクトですが、各社の現状持っているアセットを活用できる仕組みになっています。固有の要件や精算データの連携など、各社ごとのシステム連携が必要な部分に関してはなるべく柔軟に対応できるようになっています。導入いただいたお客様全員に同じものを提供するのではなく、一顧客一顧客が必要な機能を選択することができます。そのためお客様ごとにコンテナでシステムを隔離する構成を取っています。

―― それでは、webコネクトのシステム上の強みや、フォルシアだからこそといった点はどのようなところでしょうか?

フォルシア独自の検索技術基盤「Spook」※1 を用いたシステム開発をしてきた時代から培ってきた、大量のデータを高速に検索するという技術はwebコネクトにも生きています。旅行業特有の複雑な料金計算などのロジックを実装し、速度とトレードオフになりがちなところも犠牲にせずにしっかりとどちらも実装するというところがフォルシアだからこそ実現できた強みです。

また、お客様のビジネスを理解することと、SaaSプロダクトでありながらお客様の要望を聞き出し、実現できる方法を提案していくという点は大事にしています。

フォルシア初のSaaSプロダクト開発 

―― 冒頭にも話にあがりましたが、フォルシアはもともと検索技術基盤「Spook」を用いての受託開発スタイルでしたが、自社でSaaSプロダクトをつくるに至った背景には何があったのでしょうか?

今までは一顧客一顧客に対して要件定義・設計・開発・テストと対応してきたので、提供できるスピードや規模に限界がありました。

また、今までもノウハウはかなりのレベルで共有されているのですが、受託開発の場合はアプリが違うので開発コストも運用コストもそれぞれにかかるという状況でした。さらに、長年運用していくとアプリケーションが老朽化していき保守性がどんどん下がっていってしまうのですが、リファクタリングや改善などの対応がどうしても裁量だけでは対応し難いという状況にもあったので、個社ごとに開発をしていくのではなく、汎用性のあるSaaSプロダクトをつくっていくに至りました。

エンジニアの働き方の変化とは?

―― 受託開発からSaaSプロダクト開発へと開発内容が変わり、エンジニアの方々の働き方は変わりましたか?

トータルで関わる人数が増えシステムも大きくなってきたので、情報共有を意識的にやるようになりました。個別最適化しないようにというのも意識して会議体を設計しています。

―― SaaSプロダクト開発ならではの面白さとはどのようなところでしょうか?

カスタマイズできるところはありつつ共通化されている点です。カスタマイズと共通化は基本的には相反するものだと思いますが、webコネクトではそれがバランスよく同居しているところにおもしろさがあります。特にデータ連携などの部分に関してはかなり作り込みができるようになっています。

―― SaaSプロダクトであるwebコネクトのプロダクト開発と、Spookという技術基盤を用いての受託開発では、エンジニアに求められる力は異なるのでしょうか?

抽象化する力が今まで以上に必要になってきていると感じています。

webコネクトにおいては、今までよりもさらに先を見越して設計・開発するスキルが求められるようになったと思います。複数社展開することを見越して設定を外出ししたり、フックポイントを設けたりといった工夫を凝らしています。

例えば、お客様の複数社でそれぞれ要望が挙がっている部分に関して、それぞれが実現させたいことの本質を見極め、フォルシアとしてはそれぞれの実装を行うのではなく、一回で対応できる方法を考えたり、設定の変更だけで複数分対応できるようにしたりといったことを考えています。あまり考えすぎても進まないし、えいやでやり過ぎるとあとで困るという塩梅が難しいと思いますが、しっかりと仕組みを考え、それがはまってうまく展開できると達成感があります。


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前編:フォルシアだからこそ実現できた旅行業界向けSaaSプロダクト

「webコネクト」とはどのようなプロダクトなのかに迫ったインタビュー前編、いかがでしたでしょうか?

これまでもコーポレートサイトFORCIA CUBE(フォルシアのブログ)のなかで『エンジニアもお客様のビジネスを理解し、それに見合った開発内容を提案していく』ということに触れていますが、まさにwebコネクトはその力を結集し、本質を見極め、抽象化してつくられたプロダクトです。

後編では、「webコネクト」の今後の展望についてお届けします。お楽しみに!

この記事を書いた人

伊藤 明日香

2022年キャリア入社/経営企画室所属
寒いのが非常に苦手です。早く夏になってほしいです。

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