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フォルシアを次のフェーズに導く「全体統制」という視点 ~FY24 年度末表彰MVP紹介~

2025.03.25

社員インタビュー webコネクト 営業

こんにちは、経営企画室の伊藤です。

新学期というと4月からのイメージが強いですが、2月決算のフォルシアは3月より新年度を迎えました。そして年度末にあたる2月には毎年恒例の「期末全体会議」を実施し、社員全員で一年を振り返るとともに、2024年度の活躍を称える「年度末表彰」をとり行いました。

本日のFORCIA CUBEは、2024年度「フォルシアに最も貢献した個人」である "MVP" インタビューをお届けします。受賞の想いや昨年度取り組まれた業務、働く上で意識していることなどを伺いました。

フォルシアの年度末表彰とは

インタビューの前に、簡単にフォルシアの年度末表彰について説明します。
フォルシアでは、毎年3部門で表彰を行っています。

  1. 最もフォルシアビジネスを推進・発展させたプロジェクトを表彰する、"Project of the Year(以下、POY)"
  2. 最も評価された顧客チームを表彰する"Deal of the Year(以下、DOY)"
  3. 制度、環境、採用、品質、新たな取組みなど、フォルシアに最も貢献した個人を表彰する"MVP"

POYとDOYは事前エントリー制となり、エントリーチームが選考基準に則りプレゼンを行い、フォルシア社員の投票により選出。MVPは各部室長からの推薦の上、役員を含めた部室長会議の場で選出されます。そしてその投票結果・選出結果を全体会議内で発表します。

今年度のMVP推薦メッセージとして部室長会議で挙がった声は...

日本旅行様のオンライン予約サイトのリニューアルにおいて、全体統制チームのリーダーとしてプロジェクトを牽引。プロジェクト全体の進行管理、資料作成、ファシリテーションなどを高水準で実施しお客様との信頼を醸成。

また、ディレクショングループ内のユニットリーダー、品質管理チーム・プロジェクトマネジメントWG(ワーキンググループ)といった社内横串組織のリーダーも兼務し、さらに複数案件のディレクション業務や全体統制支援も行うなど縦横無尽に活躍。 どの業務においても最後までしっかりやりきるという責任感の強さは称賛に値します。

というもの。そんな2024年度のMVP受賞者、梅澤さんに話を聞いてみました。

2024年度 MVP受賞社員紹介

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社員プロフィール

ディレクション担当 梅澤 睦夫(うめざわ・むつお)/2021年キャリア入社

前職ではコンサルティングファームにて業務改革コンサルやPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)コンサルに従事し、その後、2021年にフォルシアへ入社。入社後はディレクション担当として顧客プロジェクトの推進を担当するとともに、自社プロダクト「webコネクト」の品質向上を目的とする「品質管理チーム」のリーダーとしても活躍。

「世の中に自らの足跡を残す」~フォルシア史上初の三冠達成~

― 2024年度 MVP受賞おめでとうございます!なんとPOY・DOY・MVPと三冠達成。表彰式でMVP受賞の発表を聞いた時、どのようなお気持ちでしたか?

MVPは少なからず目指していたところもあったので純粋に嬉しかったです。

発表前からまわりのメンバーに「今年(のMVP)は梅澤さんでしょ!」と言っていただいたり、2024年度は難易度・業務量という点で2023年度以上にハードな一年だったので、正直なところこれだけ頑張ればMVP候補にノミネートいただけるのではないか...という想いもゼロではなかったです。

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― 最も優れた社内プロジェクトの表彰であるPOYでは梅澤さん率いる「品質管理チーム」が大賞を受賞しました。昨年のリベンジ(昨年度は第2位)となりましたが、満を持しての受賞といったところでしょうか。

POYに関しては受賞できると思っていなかったんですよ。なので、嬉しさよりも驚きのほうが大きかったです。社内プロジェクトが表彰されるPOYはいわば異種格闘技戦。どこのチームが受賞するか本当に読めないなと。それに「品質管理チーム」は二期連続でPOYにエントリーさせていただいている分、新鮮味に欠けてしまう。逆の立場でプレゼンを聞いていたら「昨年も聞いたやつだな」という印象になると思いつつエントリーしていたので、受賞チームとして「品質管理チーム」が呼ばれたときは、思わず「まじか」と声がこぼれたくらいです。

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【Pickup!】「品質管理チーム」についてはこちらの記事をご覧ください

「成し遂げてこそ『価値』」~大型案件含め3件のプロジェクトを完遂~

― 梅澤さんにとって2024年度はどのような一年間でしたか?

まさに駆け抜けた1年で、ほぼ息つく暇もない1年という印象ですね。

携わる案件に切れ目がなくて、大型案件のサービスインを迎えた日の夕方にはまた新しい案件のお話をいただいてその日のうちに準備を開始したり。数で言うと携わっていた顧客プロジェクトは4件なのですが、何かしらが重なり合って並行稼働していました。

― 関わられていた大型案件「日本旅行様のオンライン予約サイトのリニューアル」はDOYで大賞を受賞されましたね。

この案件は社内でも大型案件と言われるもので非常に多くの方が関わっていましたが、私は「全体統制」という異質な役割を担っていました。当たり前ですが、フォルシア社員は「フォルシアの人として」この案件に携わりますが、私はその逆の顧客サイド。フォルシアを一ベンダーとしてみるお客様側の視点に立っての業務遂行でした。

ときには週の大半を日本旅行様のオフィスで過ごして日本旅行様側の視点でプロジェクトのマネジメントを行っていたのですが、そこで感じたのはこれまで築き上げてきた関係性ゆえのフォルシアへの信頼感。それがあるからこそ、高い要求が出てくるんです。

これがまったく新しいベンダーにだったら着実にできるであろう部分しか出てこないと思うのですが、既存ベンダーだからこその期待をもって高い要求を投げかけてもらえる。だからこそ、上手く進められていないときや不具合に直面した時には期待の裏返しとして厳しいお声をいただくこともありますが、すべてこれまで培ってきた関係性の上に成り立っているということを肌で感じました。お客様のすぐ横で業務にあたっていた分、これはすごく伝わってきたものです。

― 誰よりもお客様に近い距離で業務に臨んでいたと思いますが、お客様からいただいた声で印象に残っているものはありますか?

「全体統制」はPM(プロジェクトマネージャー)の補佐役としてプロジェクトに関わる業務全般を担いますが、意思決定の場であるステコミ(ステアリング・コミッティ)で現場と意思決定者との橋渡し役も今回の案件では実施していました。意思決定におけるチェックポイントの設定からその進捗管理を担当し、ステコミの場で意思決定者にどのような情報を伝えれば良いか、伝え方の工夫も含め考えます。

ステコミの場で自分が作った資料にお褒めの声をいただいたり、「全体統制がいなかったらこの判断はできなかった」といった言葉を先方のプロジェクトマネージャーからいただいたのは嬉しかったですし、ステコミメンバーから「次のフェーズも当然残ってくれるんですよね?(梅澤さんが)残ってくれないと困ります」と言っていただいたのは印象的でした。

「個を超える」~任せること・頼ることのトライ&エラー~

― 非常に多岐にわたる活躍の2024年度。どうやってこの激動の一年間を乗り越えたのでしょうか?

業務量がぐっと増え1人ですべて担うというのが難しい状況だったので、いかにして上手く任せるか/頼っていくかという点を常にトライ&エラーしていました。

徹底的に行ったのはタスクの棚卸。

スケジュールやタスクの重要性を整理し、本当に自分でやるべきタスクとまわりのメンバーに任せて良いタスクを明らかにしていきました。できる限り方針レベルの上流工程に自分の時間を使えるようにとは思いつつ、自分が手を動かすべきタスクも存在するので、一番気にしていたことはスケジュール面。日次・週次・月次の単位でいつ何を行う必要があるのかを毎日確認しています。一言に「期日」と言っても動かせる期日と絶対に動かせない期日とがあるので、動かせるものは任せやすい状況へ持っていけるように動かす努力をして、そのうえで采配を考えていました。

棚卸後の任せ方という点でもいきなり1〜10までお願いするのではなく、お互いに慣れるまではスケジュールに余裕のあるタスクからお願いさせていただいたり、小出しにしていったりということを意識していました。ただ任せ方についてはいまだに模索中で、このトライ&エラーも自分の成長の機会になったように思います。不慣れな状況でも支えてくれたまわりのメンバーにはとても感謝しています。

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「常識に挑み、突き抜ける」~誰もがプロジェクトを推進できる体制へ~

― フォルシアに入社して4年。この4年間で感じるフォルシアの変化はありますか?

「全体統制」という役割ができたことが物語っているように、プロジェクトを推進させていくための土壌がしっかり整ってきたように感じますし、この土壌の整備は私も意識して進めてきたことでもあります。その一例としてWBS(Work Breakdown Structure)の共通フォーマット化があります。

私が入社した2021年はまだwebコネクトがプロダクトとして生まれたばかりの状態で、それまでフォルシアの開発案件のメインは受託での個社開発案件でした。個社開発案件は案件ごとの特性があるので個々のチームでWBSを運用していたようですが、生まれたてのwebコネクトではまだプロジェクトを推進していくための整備がなされていない状況。WBSがつくられている案件もあればつくっていない案件もあったり、そのフォーマットも案件ごとにばらつきがあったり...こういった状況だったので、入社一年目はまずWBSフォーマットの整備と運用の標準化を行いました。そのフォーマットはアップデートしつつ、いまでもフォルシア社内のWBSのベースになっています。

この4年間で自社プロダクトであるwebコネクトがSaaS型サービスとして成長して、会社としてもしっかりwebコネクトを推進できるようになってきたと感じています。

― それでは、この先変えていきたいこと・取り組んでいきたいことはありますか?

webコネクトは受託的な個社開発の面とSaaS的な面とを併せ持つハイブリッド型のプロダクトです。今回DOYをいただいた日本旅行様の案件では個社開発要素も多く、個社開発要素が多くなるほどプロジェクトの進め方は案件に閉じた内容になります。その一方で、今後将来的にはSaaS型サービスの色合いが強い「標準的なwebコネクト導入」というケースも増えていくと思っていますし、そうなると案件数はさらに拡大していくと思います。

現状はディレクション担当の一部だけが担っているwebコネクト導入推進を営業的スキルがある人であれば誰でもできるように、案件数の拡大期に向けてより多くのメンバーが対応できるようにしていきたいです。そのためには推進方法の形式知化がまずは必要だと考えており、今年はその一歩を踏み出す一年目にしていきたいと思います。

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「自ら求め、そして動く」~器を大きく、そして器用に~

― 最後に、2025年度の抱負をお願いします!

先ほども話題に出ましたが、2024年度は「任せ方・頼り方」への難しさも感じ、結果として多くの人に支えてもらった一年だったと感じています。一緒にプロジェクトに携わるメンバーの頑張りあってこその2024年度でした。一気に立場が変わるわけではないですが、2025年度は支えてもらう立場から支える立場へという想いがあります。私自身がまわりを見て支えにいくケースだったり、まわりの人に頼ってもらえるような、そんな支える側としての動き方を意識していきたいです。

そのために何が必要かを考えると「余裕」だと思うんです。

2025年度、既に2024年度以上に駆け抜ける必要がありそうなのですが、そこは頑張り方の工夫で「余裕」を生み出していきたいと思っています。その工夫の一つが上手く任せていくことだったり、自分のタスクを効率的に回していくこと。工夫によってできた余裕・時間をまわりのメンバーを支えるために使っていきたいです。

― 抱負を漢字一文字で表現するとどうなりますかね?

「器」です。

余裕がある人間、すなわち「器」の大きい人間に。そして余裕を生み出すためには、より「器用」に効率よく日々の業務を推進出来るようにしていきたいという想いを込めました。単純に「支」だとイケていないので(笑)一ひねりしてみました。

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インタビュー後記

フォルシアには「FORCIAN WAY」という5つの行動指針があり、MVP選出もこの「FORCIAN WAY」を鑑みて行われます。今回梅澤さんから伺った内容もその根底にあるのはやはり、

  1. 「個を超える」
  2. 「自ら求め、そして動く」
  3. 「常識に挑み、突き抜ける」
  4. 「成し遂げてこそ『価値』」
  5. 「世の中に自らの足跡を残す」

というもの。インタビュー時には「FORCIAN WAY」について話題に出ていないのですが、2024年度の活動を振り返り、2025年度を迎える姿勢にはしっかりと5つの行動指針が根付いているように感じました。これからもFORCIA CUBEを通じて、フォルシア社員の想いや根っこの部分が伝わりますと幸いです。

この記事を書いた人

伊藤 明日香

2021年キャリア入社/経営企画室
表彰式の表彰状授与時には、実はパリ五輪の表彰式と同じ曲を流していました。素敵な曲なので気になる方は是非聞いてみてください。

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