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未経験から「チームでいいもの作る」までの道程

2022.02.08

社員インタビュー エンジニア

エンジニアの松本です。フォルシアで働くエンジニアの生の声を届けるべく、2019年4月の新卒入社以来、開発においても社内の横串組織においても活躍している髙橋優樹さんにインタビューをしました。
Webプログラミング未経験で入社した髙橋さんならではの入社後の勉強方法や、若手ながら技術広報リーダーとして会社全体を巻き込んでいくうえでの想いや工夫について聞きました。

これからフォルシアで働くことを検討されている方のモデルケースとして楽しんでいただけましたら幸いです。

今回インタビューした社員プロフィール

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髙橋優樹(たかはし・ゆうき)
2019年4月新卒入社

  • 旅行系サイトの検索のアプリケーション開発を担当
  • Webプログラミング未経験で入社
  • 就活時はエンジニアか営業・コンサルか迷っていた



フォルシアには初心者を受け入れる土壌があった

高橋さんはWebプログラミングは未経験だったと思うのですが、学生の頃にプログラミングはどれぐらいやっていましたか?

自分は化学専攻で、研究室に入って実験をしてという感じで全然情報系の勉強はしていなかったです。趣味でプログラミングを書いてたということもないので、ほぼ経験はないと言ってもいいんですけど、研究のデータを整理するときに少しだけプログラミングをしていました。実験で何百ファイルもデータが取れるので、それをグラフにするとか整形するとか値をいい感じにするみたいな処理を手作業でやるとすごいしんどいので、プログラムを書いてまとめて処理していたのが一番の経験ですかね。細かく動作を確かめながら、トライアンドエラーを重ねて動くものができるのが面白いなって思いました。

就職活動ではなぜエンジニアを、そしてその中でもなぜフォルシアを選んだのですか。

理学部としての基礎的な実験や研究に明け暮れる学部生時代でしたが、いつ役に立つのかわからない研究を続けていくことは自分の性に合わず、短期間で目に見えるものを作ってそれがユーザーの手に届くような何かをしたいと思っていました。

それでIT系を中心に就活をしていたのですが、元々エンジニアは志望していなくて、営業だったりコンサルだったりといった職種で受けることが多かったです。会社の規模も初めは大手企業を中心にみていましたが、途中からベンチャーも見始めて、フォルシアはその頃にエージェントに紹介してもらって知りました。

フォルシアの面談も最初は「営業・総合職とエンジニアで悩んでいます」と話していたんですが、「もし少しでもプログラミングとかエンジニアに興味があるんだったら、うちだったらエンジニアでもビジネスに関われるから、エンジニアの方がいいと思うよ」と言われて、やってみるかってなりましたね。もともと情報系じゃないのでエンジニアとして就職は無理だろうなって思ったのですが、フォルシアは初心者でも受け入れてくれる土壌があったので、そのチャンスを利用させていただきました。

不安とかはありました?

不安はいっぱいありましたね。プログラミングの経験は長くないので、本当に自分はプログラミングが好きなんだろうかっていうのも分からなかったですし、周りについていけるのかみたいなところも不安といえば不安でしたね。

働いてみてその不安は解消されてきていますか。

うーん、解消されている気がします。

成功体験の積み重ねというか、初めはできないと思ったことでも、もがきながらやってなんとかできたという経験がいろんなレベルで積み重なっていってるので、そういうのが今は自信につながっているかなという気がします。

技術のキャッチアップはどうしてきましたか?

今まさに新しいプロジェクトが始まって新しい技術を使っているのでキャッチアップ中なんです。まずコードを見てみて、すぐ何だこの処理はという部分が出てくるので、それを必死に調べる。自分はなるべくesaだったり見えるところに足跡を残しつつ調べて、ちょっと理解できたら自分で実際に書いてみて、そうするとまたすぐに分からなくなるので、また調べてっていうのをひたすら繰り返す感じですかね。

1年目2年目はそういう時間が多かったので全然進捗無いじゃんって辛かったんですけど、3年目になって開き直ることができて、絶対にこれは必要な時間だなって思うようになりました。わからないけど進捗を出さないとと思って良く分からないままコードを書いてしまうと、それがずっと残ることになって、後々ここバグってるじゃんというふうになるので。キャッチアップの時間はすごい大事なので丁寧にやった方がいいなって思います。

あと足跡を残すって言ったんですけど、それを残していると周りの人が見てくれて、ここはこうじゃないみたいにアドバイスしてくれることも多いです。一人で黙々とやるんじゃなくて、なるべくオープンなところでしていくと、自分も解決が早いし、周りの人もここ詰まるんだとか気付けたり、同じくキャッチアップ中の人もそれを見て学べていいんじゃないかなと思っています。

オールラウンダーとしての意識の変化

これまでの仕事の中で一番印象が強かった仕事はなんでしたか。

印象強かったのは2019年11月から2020年9月くらいまで関わっていた開発ですね。

携わった人数規模で言うと、エンジニアが社内・社外込みで10人前後が常に稼働していて、営業が1~2人くらい。PMが1人、CSが1人で全部で15人とかのチームでやっていました。開発内容は旅行会社のECサイトのリプレイスですが、機能を大幅に増やしたりとか、リプレイス前のものよりもよりアップグレードしたサイトを1から作るというものでした。

関わっていた期間が長かったのと、語弊があるかもしれませんが、今までの仕事の中で一番追い込まれたので、もがき苦しんだのが思い出になってるっていうのはありますね。いい意味でも悪い意味でも。

いい意味は?

いい意味で、いろんなことを考えながら仕事できました。必要なことを死にものぐるいで自分でも勉強するってのもそうだし、チームを頼りながら開発する経験もすることができました。

一番の学びは、自分で全部やらなくてもいいと思えるようになったというのがありますね。

自分はジェネラリスト的な働き方がしたいと思っていて、エンジニア的に言うとフルスタックみたいな全部できるようになりたいと思っていて、今回のプロジェクトの中でもなるべくいろいろなことをやりたいと思っていました。ただプロジェクトの中で、チームメンバーのレベルが高すぎて、かついろいろなことをみんなやっているのでそれに全部キャッチアップしようとしてパンクしかけたという経験がありました。

それはしんどい経験だったんですけど、そこで苦しむことにあんまり意味がないなと途中で気付きました。他人もそれぞれの人の得意なところですごい活躍をしていて、別に自分がそこで同じ活躍をする必要はなくて、自分は自分の得意なところで活躍をすればいいんだなっていうのに気付けたというのが大きいですね。

オールラウンダーって他の人がやってることを全部自分もできないといけないってわけではないな、っていう。例えば開発が得意な人には開発をゴリゴリしてもらって、自分はもっと別の所でサポートしてチーム全体でいいものが作れればそれが一番いいなという風に気付いて、そこから気持ちが楽になりましたね。

悪い意味というと

悪い意味で言うと、タスクの量や難易度がこれまでよりもレベルが高かったところがあります。これまでは別のアプリの保守をやっていて、作業規模も小さいし、こうやればできるだろうという見通しも立った状態で開発していました。それに対して、この開発は規模も大きくスケジュールもタイトだったので、ごそっとタスクをアサインされ、それらについては自分ほぼ一人で進めていかなければならないという状態で、自分ができなかったら他の誰かにそのままボールを投げてしまうことになるので責任感がありましたね。そういうところが大変でした。

プロジェクトが始まるときはチャンスだと思ってましたし、終わって振り返ると本当にすごいいい経験だったなって思いますが、ただ途中しんどかったっていう。

一言でいうと、劣等感というか力不足感・無力感みたいなものを感じていました。周りの経験豊富なエンジニアに比べて自分は進捗を出せていないとか、自分は全然貢献できてないなっていう思いが湧いてきて、自分で自分を苦しめていたというか。別に誰もそんなこと言ってないんですけど、自分で勝手に思い込んじゃって。

うーん、あんまり言うと生々しいんですけど。まあそういうしんどさも含めて乗り越えたらこっちのもんというか、いい思い出ですね。

しんどさという意味では、振り返るとこれまでも自分自身を厳しい環境に置きがちだったなとも思います。学部生の頃、自分の根が怠惰なことを自覚していたので、あえて自分を律する環境を用意するために、ほぼ毎日練習がある体育会系の居合道部に入っていました。自分を律するという考え方だったり、自分で自分を追い込んでしまうところは根っからの性分なのかもしれませんね。ただ、そういう厳しい環境にいるからこそできる経験もあったなと思っています。


なるほど、これまでも大変な環境に身を置くことで成長してきた経験があるのですね。ほかにこれまでの経験がいまの働き方のもとになっているなと感じることはありますか?

部活の幹部代の経験になるのですが、入部する人は大会で優勝したいとか、武道に興味があるとか各々いろいろな目的を持っていて、そういう多様な目的をもつ人たちをチームとしてまとめる難しさみたいなものは感じていました。「理想のチーム、組織とはなにか」について考える機会は多かったです。答えは現在も模索中なんですが笑、全社横断的な仕事に積極的に関わっていきたいと思っているのもこれまでの経験や考え方ゆえのような気がします。



居心地の良い組織だと嬉しい

たしかに高橋さんは技術広報チームのリーダーをされていたり、コードを書く以外の仕事もされていますよね。これまで開発業務以外ではどんなことをされてきましたか。

やってきたこととしては、技術広報を入社1年目から2年間ぐらいやったりとか。またテスト推進という社内横串組織があるんですけど、そこに所属してテストを広めるために自分もたくさんテストを書いたり、テストの講義を開いたりしていました。他にも細かいところでいうと1年目に全社イベントみたいな夏祭りの企画運営だったりとか忘年会の運営をしたりしていました。

どういうことを考えて携わっている?

飽き性なのでプログラムを書いてるだけだと飽きるので、いろんな仕事をしたいという個人的な思いもありますし、いろんな経験をしたいという意味でも幅広い仕事をやりたいなって思っています。全社的なイベント活動って会社の雰囲気を多少なりともポジティブにしてくれるっていう効果もあると思うので、そういうところにちょっとでも貢献できるといいなと思います。

全体に対して貢献したいという考えはフォルシアに入る前から持っていましたか?

入社前から持っていたとは思いますが、貢献したいって言うとなんかちょっと違う気がします。自分がいる組織が少しでも居心地が良いと嬉しいなと思っていて、それは自分にとっても心地がいいと嬉しいし、一緒に働いている人もそう思っているといいなというか。

隣で働いている人が苦しい思いをしながら働いていると自分も嫌だなと思うので、一緒に働いている人も楽しくというかポジティブに働けていると自分もうれしくて、そういう動機で全社的な活動とかはしてると思います。

これまで一緒に働いた人の中でこの人の振る舞いが周りの人を幸せにするなというような方はいましたか。

そうですね、松本さんですかね笑。シャッフルランチとか技術広報もそうですけど、松本さんはすごいそういう活動をされているなと思うので。あとは同期の岡地さん(岡地さんの活躍はこちらのブログをご覧ください♪)とか。場を盛り上げるというか、うまく言葉にできないんですが、例えば誕生日会をやってくれたりとか折に触れてそういう機会を用意してくれたりとか。チームのミーティングとかでもすごいポジティブに働けるように、いろんな試みをされていていいなと思いますね。

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よりプロダクト志向で

今はどんな仕事をしてますか。

これまでは検索のアプリケーション開発をしていたんですけど、今はちょっと領域が変わって造成(旅行会社の商材を登録するため)のアプリを一から開発しているところです。その中で開発もするし、エンジニアだけでも十数名いるので何個かのチームに分けてそれぞれ領域を担当して進めようって感じなんですけど、それの一つを担当しています。

今後どういうスキルを伸ばして、どういうふうな仕事をしていきたいと思いますか。何か考えてることがあれば教えてください。

ひとつは、もう少しプログラミングの知識をつけたいと思っていて、例えば書ける言語とかフレームワークの知識を付けていきたいです。

もう少しながいスパンだと、フォルシアは経験を積んでもコードを書き続けるというキャリアパスもありますが、一生コードを書いているイメージは自分にはなくて、レイヤーをあげてプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャ、プロダクトオーナーになって、何をどう作るかを考えられるそういう立場になりたいなっていう漠然としたイメージがあります。

現場でコードを書いて、この機能を誰が使うねんという処理のコードを書くのはすごくしんどくて、逆にこの機能欲しいよねという部分のコード書くのは楽しいと感じる機会があります。大きなプロジェクトほど、なかなかその仕様までエンジニア自身が口を出しにくくなっていきますが自分はいいものを作りたいので、この機能が必要だよね、逆にこれはなくてもいいよねっていうそういう決定ができる立場にいた方が幸せだと思います。フォルシアではこういった働き方をしている人もいるので、自分の目指す姿を追いやすいように感じています。

まずは誰かと話してほしい

一緒に働いているフォルシア社員ってどんな人ですか。

みんな本当に真面目でいい人で信頼できて、背中を預けられる人たちだなっていうのがすごい感じますね。ズルをしようと思う人がいないというか。みんなも頑張ってるし私も頑張ろうという気持ちに自然となるような環境かなと思います。そういうことを入社当時から今の今までずっと思っていますね。

例えばプロジェクトのときもそうですし、リリースしたアプリで障害が起きるみたいなときとかも、損得じゃなくて、お客さんやチームのために、なんとかしたいみたいなことを考えている人が多いんじゃないかなと感じます。一緒に働いてすごい働きがいのある、尊敬できるというのがしっくり来る感じです。

最後に今フォルシアに実際面接へ行ってみようかな、どうしようかなと思っている方に向けて最後に何か一言お願いします。

まずは面談に来てほしいです。フォルシアの大きな魅力の一つが社員だと思うので。まずは誰かと喋ってみてほしいというのはありますね。

いろんなバックグラウンドやいろいろな経験を持った人を今会社は欲しがっていると自分は思っているので、検索なんか知らないけどみたいな方でも来てほしいです。気軽に来てもらえると嬉しいです。



おわりに

以上、2019年新卒入社のエンジニア 髙橋優樹さんへのインタビューでした。エンジニアとして責任感を持って開発を行うだけではなく、組織にいい影響を与えようと動いていく姿勢が素敵です。

フォルシアに興味を持ったという方はカジュアル面談を行っていますので下記のリンクからエントリーをお願いいたします。

この記事を書いた人

松本 健太郎

2016年度新卒入社のエンジニア 『実践Rustプログラミング入門』著者。
エンジニアとして開発業務の他に、技術採用・技術広報にも携わっている。

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