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インターン生、企画チーム、メンター、3つの立場を経験した社員が語る FORCIA Summer Internship 2021

2021.10.01

インターンシップ エンジニア

サマーインターンシップ企画チームの吉成です。
普段はDXPF部と技術研究所を兼任するエンジニアです。

8月から9月にかけて、フォルシアでは4回目となるサマーインターンシップを開催いたしました。
インターン生の方々を実際にオフィスにお招きし雰囲気を直接感じていただく、という方針は変わらないものの、昨年度以上の感染症対策を施しながらの開催となりました。

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FORCIA Summer Internship 2021 概要

フォルシアにとって4回目のサマーインターンシップである FORCIA Summer Internship 2021 では、2つの新規コースを含む、以下の6コースが実施されました。

  1. 検索アプリケーション開発コース
  2. 検索アプリケーション高速化コース (新規コース)
  3. Rustインメモリデータベース開発コース
  4. 自然言語処理コース
  5. データクレンジングサービス開発コース (新規コース)
  6. Google Hotel Ads配信最適化コース


6コースのインターンシップを3つのタームに分けて行い、合計9名の学生の皆さんにご参加いただきました。
昨年までも好評だった「メンターと1対1で議論を重ねつつ各コース専門的かつ実践的な業務課題に取り組む」「(感染症対策はしつつも) メンター以外の社員との交流の場を設ける」という2点は今年も踏襲。
一方で、今年大きく変わった点も2点あります。

まず1点目は感染症対策を強化したことです。
昨年以上に感染症対策が必要な情勢であることを受け、昼食はこちらで手配したお弁当を黙食していただく、うがい手洗いをお願いするなど、オフィス開催にあたってのリスクの最小化に努めました。
また、昨年からの継続にはなりますが、インターン生の成果発表会はオンライン・オフラインの両方で開催し、密を避けつつもより多くの社員に参加してもらえるようにしました。
成果発表会にあたっては、オンラインでの参加者であるインターン生・メンターとオンラインでの参加者である社員、互いに互いの様子が分かりやすくなるよう、オンラインでの参加者のコメントが流れるディスプレイを新たに設置するなどの工夫をしています。

2点目は「営業社員から見たフォルシアのエンジニア」について知っていただく機会を設けたことです。
フォルシアのエンジニアの働き方の特徴の1つとして、営業やバックオフィスといった異なる業種の方々と協調して開発や提案など日々の業務を行うという点が挙げられます。
今回は営業社員の協力を得て、他業種から見てフォルシアのエンジニアはどう見えているのか、営業社員とエンジニア社員の関わりなどについて対話形式で考えを深めていただく時間を設けました。

インターン生の皆さんのご協力もあり、全3タームを無事に終えることができました。

2.jpg成果発表会は広い会議室で行いつつオンライン会議も併用

サマーインターンをきっかけに入社、そして企画チームへ

私がフォルシアに入社したきっかけも、サマーインターンでした。
2018年夏、当時はフォルシアにとって初めての試みだったサマーインターンに参加し、フォルシアには技術的にもビジネス的にも面白い課題がたくさん転がっていることを知りました。
また、優秀かつ温厚な方が多く「安心して働ける」と「刺激が得られる」の両取りができそう、という印象を受けました。

入社するにあたって、サマーインターン経由で入社した初めての代の社員として何かできることをやりたい、と考えていました。
そんな思いと、ずっとサマーインターンの企画に携わっている先輩社員の勧めもあり、入社1年目の去年からサマーインターン企画チームのメンバーとしてサマーインターンの企画・運営に取り組んでいます。
去年のサマーインターンについてはこちらの記事で紹介していますので、詳細が気になる方はぜひご覧ください。
自分が参加したサマーインターンに今度は企画側として携わることで、社内でのサマーインターンに対する期待の高さや実施内容に対するこだわりの強さを実感しました。

サマーインターンのメンターをやってみて

今年は機会にも恵まれ、企画チームメンバーとしてだけではなく自然言語処理コースのメンターとしてもサマーインターンに関わることができました。

今年の自然言語処理コースのテーマは、EC サイトの商品のカテゴリ予測です。
ECサイトの商品データ整備業務は人手で行われている部分も多くあります。
特に、商品データにカテゴリを付与するという作業は商品点数やカテゴリ数が多ければ多いほど (たとえ商品知識が豊富な担当者であっても) 膨大な時間がかかります。
しかし、商品のカテゴリを自動で予測できるようにするためには、いくつもの技術的課題があります。
そのうちの1つが、未知の商品や新しい仕入れ先の商品についての予測が難しいことです。
自然言語処理コースの課題は、この技術的課題に対する工夫のアイディア出しから実装、評価方法の設計や評価までを一通り行うことでした。

5日間のインターンの課題としてはかなり自由度が高い課題でしたが、インターン生には「どうすれば今まで予測できなかった商品のカテゴリが予測できるのか」「どうすればプロダクトにとっての価値を反映するような評価ができるか」を考慮して様々なアイディアを出していただきました。
また、課題の進め方の面では、カテゴリを予測するモデルを構築する前にデータを良く観察し、前処理などの泥臭い部分も丁寧に取り組んでいたのもとても良かったです。
手を動かす前にデータの観察や処理速度の計測などの現状把握をしっかり行うという進め方は、自然言語処理コースに限らず今年のインターン生の皆さんに見られた共通の強みでした。

さて、サマーインターンのメンターとしての重大任務の1つがコースの課題設定です。
今回私は、5日間で何かしらのアウトプットが出せること、実務に直結していること、という2条件を満たす範囲で、インターン生ができるだけ自由にアイディアを出すことができるインターン課題にすることを心がけました。
実際にお客様と自然言語処理技術を応用した業務改善に取り組む際には、自然言語処理の知識を持ったエンジニア側からアイディアを出す機会も多くありますし、それを面白いと思える方にフォルシアに来ていただきたいと考えているからです。

3年前、私がサマーインターンに参加したときに出された課題も、自由度の高いものでした。
当時は短期間でアイディアを練る楽しさと苦しさの両方を覚えましたが、今考えると、限られた時間でできる限り成果を上げられるようなアイディアを考える場面は実務でも多くあります。
自分がメンター側になって初めて、当時のメンターの意図に気づきました。

課題の自由度を上げる代わりに、課題のコア以外の部分である開発環境構築やデータの読み込み方などに時間を割かずに済むよう、事前準備情報共有は重点的に行いました。
フォルシアのサマーインターンは5日間という短期間でのインターンです。
本質的ではない部分で詰まってしまうと、インターン生は実力を発揮できず、私たちもインターン生のことを十分に知ることができなくなります。
環境構築を事前にメンターがやっておいたり、データの読み込み方のスニペットを用意するなどして、インターン生がスムーズに課題を始めることができるようにしました。

インターン生の視点から見た今年のインターンの雰囲気をもっと知りたいという方は、インターン生の個人ブログを見ていただくと良いと思います。

最後に

今年のサマーインターンに参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
私も含む社員一同、とても刺激になりました。
皆さんの受け入れ期間が終了した後も「サマーインターンで来ていたあの人と一緒に働いてみたい」という声が上がっています。
フォルシアでの経験が、皆さんの今後の研究・仕事に少しでも活きれば嬉しいです。

フォルシアでは、高速検索技術を中心にデータ分析や自然言語処理など、様々な技術を通して顧客とともにビジネスを作り上げていく仲間を募集しています。
今回のサマーインターンに参加された方も参加されていない方も、フォルシアに興味をお持ちの方は 採用情報ページ をご覧の上、採用応募フォームまたは採用お問い合わせフォームからご連絡ください。

この記事を書いた人

吉成 未菜里

新卒2年目のエンジニア。
ECサイトの開発・保守を担当しつつ、自然言語処理技術を応用した各種案件に取り組んでいます。
最近ジョギングを始めました。

フォルシアではフォルシアに興味をお持ちいただけた方に、社員との面談のご案内をしています。
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