こんにちは!エンジニアの宮本唯です。
このたび、会社として、個人として、CodeQUEENというイベントにかかわったので、その模様をレポートいたします。
CodeQUEENとは?
CodeQUEENは、AlgoParade社が主催する 女性向け競技プログラミングコンテスト です。プログラミング・STEM分野における男女比の偏りが日本では大きい中、最強の女性競技プログラマーを決定するため今年はじめて開催されました。コンテストの予選はオンライン、本選は全参加者を一か所に集めて現地で行われます。
- CodeQUEENの予選コンテストページ
競技プログラミングとは、人力では解けない複雑な問題をプログラミングで解くコンテストのことです。一定のスキルに達するまでは比較的少ない知識で取り組めるので、エンジニアに限らず幅広い世代に親しまれています。フォルシアにも「競技プログラミング経由でエンジニアに興味を持った」という社員が私を含め何人かいて、「ゆるふわオンサイト」など競技プログラミング関連の活動が活発です。CodeQUEENのことも当然話題になり「CodeQUEENを通して盛り上がっていくぞ」という流れが生まれました。
- フォルシアで開催している ゆるふわオンサイトについてはこちらの記事をご覧ください。
CodeQUEENのスポンサーをしました
CodeQUEENの予選には男性も含め8,000人以上が参加します。フォルシアではこれまで競技プログラミング関連のイベントのスポンサー経験はほぼありませんでしたが、今回は見込まれる効果が大きいと考えスポンサーにエントリーしました。
スポンサーとしての活動は主に2点あります。
- コンテスト予選ページへの応援メッセージ掲載
- コンテスト本選での会社紹介
予選の応援メッセージはエンジニアの桃原さん、本選の会社紹介はエンジニア兼技術広報の松川さんにお願いすることになりました。普段の業務がお忙しい中、お二人とも時間を割いて効果的な広報活動をしてくださいました。
とくに桃原さんにはとても素敵な応援メッセージを書いていただいたので、以下に抜粋します。
フォルシアが最も大切にしているコンセプトは、お客様を含むすべての関係者との間のフェアネスの追求です。
フェアネスとは価値そのものが伝わり、公正な評価が得られている状態のことであり、サービスだけでなく働く人々についても公正な評価を目指しています。 フェアネスの価値観が社内で浸透しているからこそ、性差を感じることなく、だれもが活躍できる土壌が形成されています。
(中略)
このコンテストをきっかけにプログラミングに興味を持つ方が増えること、そして性別に関係なく楽しく取り組める分野であるという理解が広まることを願っています。
フォルシアでは普段の仕事で性別を意識することは全くありません。それは 「社員がお互いに公正な評価を行うことを目指しており、その評価に性別は一切関係しない」 からだと私は思っています。一方で、公正な評価が行われる環境では自らが生み出した価値以上のもので自分を着飾ることはできません。ある意味シビアな世界の中で、 「自分にしかできないこと」「自分だからできること」 に取り組んで結果を出す必要があるということです。
「自分にしかできないこと」って、一体なんでしょう...?
CodeQUEENで優勝しました
CodeQUEENのメインコンテンツは応援メッセージでもスポンサー紹介でもなく、コンテストで優勝者を決めることです。今回のコンテストでは、私を含む3名のフォルシア女性エンジニアがCodeQUEENに挑戦しました。日ごろから競技プログラミングに取り組んでおり上位入賞濃厚な社員がいる一方、私は競技プログラミングから引退して久しく、全てを忘れてしまった状態から挑戦がはじまりました。
まずは予選を突破しなければなりません。毎度のことながら一夜漬けで勉強を開始。AtCoder上の直近の過去問を何問か解いてみます。なにこれ...全然解けないんですけど...それもそのはず、私が競技プログラミングをやっていない間に全体のレベルが向上し、コンテストの問題が難しくなっていたのです。とはいえ宮本の現役時代はそこそこ強い橙コーダー、「さすがに予選なら突破できるのでは...」という判断(慢心)のもと、睡眠で英気を養う戦略をとります。この戦略が見事にはまり気分がスッキリした状態でコンテストに挑んだところ、無事3位で本選進出をはたしたのでした。やったー。
さすがにこのままだと本選で勝つのは難しいので、多少は勉強して挑みます。コンテストは2時間で6問が出題される形式、後ろの問題にいけばいくほど配点と難易度があがります。コンテストがはじまり早速A問題とB問題に正解するものの、C問題、D問題を解くことができません。C問題はしっかり練習していれば解けるはずの問題、万事休す...かと思われましたが、ここで私の唯一の特技が発動します。
なんかしらんけど「本番」にめっちゃ強い
大学受験もフォルシアの面接も本番への強さだけで乗り切ってきました。CodeQUEENは優勝者に賞金がでる紛れもない「本番」、元橙コーダーの本領を発揮した私はかなり難しいはずのE問題を一瞬で解き開始25分でトップに躍り出ます。その後もなんやかんや逃げ切りコンテスト終了まで1位を明け渡すことはありませんでした。めでたしめでたし。
CodeQUEENに優勝することで「フォルシアには優秀なエンジニアがいる」ということを結果で示すことができました。また、まだまだ半人前な私でも大きな舞台で優勝できたというのは社内のエンジニアにとっても自信になると勝手ながら感じています。
作問や運営に関わっていただいた皆様、ありがとうございました!
高校生がインターンにきてくれました
最後に、CodeQUEENと関わるなかで嬉しいことがあったので紹介させてください。CodeQUEEN経由でフォルシアに興味を持った高校生が「フォルシアでインターンをしたい」と声を掛けてきてくれたのです。
声を掛けてきてくれた高校生はイギリスに留学中で、大学受験を見据えてインターン先を探していたとのことでした。フォルシアではこれまで高校生の受け入れの例がありません。今回も急遽のことで十分な準備ができるか不安はあったものの、面談でご本人とお話しする中で「この方と一緒に仕事をしたい!」という思いが強くなり、受け入れを決めました。
インターンの詳しい内容は、「うえこさん」ご本人のブログをご覧ください。
インターンでは「SQL課題」「SQL高速化課題」「Rustを利用した実務課題」の3種類の課題を用意しました。うえこさんがフォルシアの社風にマッチするだろうということは事前にわかっていましたが、高校生に出すには難しすぎる課題ということもあり「1つめの課題で終わってしまったらどうしよう...」と不安を抱えたままインターン初日を迎えました。
しかし、その不安は杞憂でした。うえこさんは3つの課題をクリアしただけではなく、急遽用意した追加課題まで完璧に実装していただいたのです!
短期間で実務的な結果を出していただいたという点、そして未知の技術に対しても臆せず学び自分のものとしていく姿勢がすばらしかったです。エンジニア歴のまだ浅い私にとってはうえこさんの姿勢を見習う部分は多く、それはほかのエンジニアにとっても同じだったと思います。
会社にとって価値となる成果を残し、会社全体を明るくしてくれたうえこさんに改めて感謝を申し上げます。ありがとうございました!
おわりに
今回のCodeQUEENでは、「スポンサーとなったコンテストで優勝する」「前例のない高校生インターンの受け入れを実現する」という2つの結果を出すことができました。
広告は企業にとって重要であり、大きなイベントのスポンサーになり知名度を高めるのは効果的な戦略です。その一方で、ただお金を出してスポンサーになるだけでは面白くありません。「自分だからできること」を実践し社内・社外を盛り上げていくことでスポンサーの効果は増幅されるし、それをやりとげるのが仕事の醍醐味なのだと今回気づかされました。
今後もフォルシアでは様々なスポンサー活動を予定していますが、自分がやる意味を意識しつつ新たなチャレンジができればと考えています。
宮本 唯
エンジニア2年目。CodeQUEEN二連覇めざしてがんばるぞ!
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