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1ヶ月休んだらなんでもできるのでは?-サバティカル休暇を使ってみての生の声-

2022.01.14

社員インタビュー 働く環境 福利厚生

こんにちは。広報の伊藤です。
年末年始休暇、そして成人の日の三連休も明け、本格的に2022年の業務が始動している頃かと思いますがいかがお過ごしでしょうか。

withコロナのいまでは制約もありつつ、年末年始のまとまったお休みでは普段できないことを行ったり、新しい1年へ向けての準備をしたり、なかなか会えない方と過ごされたりと、週末のお休みだけではできないことを行われた方もいらっしゃるかと思います。週末だけではやりきれない、通常業務と離れて自分を磨きたい、見つめたいと思われる経験はきっと誰しも少なからずあるかと思います。

今日はそんな想いに応えるフォルシアの休暇制度「サバティカル休暇」について、実際に最近この制度を利用した社員の声をもとにご紹介いたします。



フォルシアの「サバティカル休暇」ってなにもの?

某フリー百科事典曰く、「サバティカル(: Sabbatical)とは、使途に制限がない職務を離れた長期休暇のこと。長期間勤続者に対して付与され、少なくとも1か月以上、長い場合は数年間となることもある。」(引用:Wikipedia)とのこと。フォルシアの採用ページでは「サバティカル休暇」をこのように説明しています。


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資格取得や留学など、「サバティカル」から大学教授の研究休暇を連想する方にとってはイメージがわきやすいのではないでしょうか。フォルシアでは年次有給休暇との併用で最長20営業日まで期間を設定することが可能です。期間の設定を社員に委ねるということも、社員の自己実現を思い、裁量を与えていくフォルシアらしさです。

さらに、実はこの制度、2019年に社員の発案で生まれました!
本制度の誕生については発案した社員が発案の背景や実際利用しての想いを綴っておりますので是非あわせてご覧ください。

中南米で自分を見つめ直した3週間 サバティカル休暇制度を利用して

つまりフォルシアの「サバティカル休暇」は、会社が社員一人一人の「自己実現」の場であることを体現し、若手といわれるタイミングから時間の使い方の可能性を広げ、自らの可能性を広げるための休暇制度です。



【使ってみた】サバティカル休暇 - 社員の声 -

実際に本制度を利用し1ヵ月の休暇を取得した入社6年目のエンジニアに話を聞いてみました。エンジニアとしての業務のほかに、採用活動や広報活動など幅広く携わりつつ休暇制度もしっかり活用。制度活用にあたっての想いを休暇前・休暇中・休暇後と時系列ごとにご紹介します。

休暇前編 - きっかけや取得前の印象は? -

サバティカル休暇を取得しようと思ったきっかけとは?

なかなか1ヶ月のまとまった休みが取れる会社というのは珍しいと思うし、入社以来根を詰めて働いて来たので1回リフレッシュしたいなという気持ちになりました。過去に同じチームで働いていたエンジニアもサバティカルを取得していたので、サバティカル取得に気持ちの面で障壁はありませんでした。

取得前はどのような印象をお持ちでしたか?

1ヶ月休んだらなんでもできるのでは?まとまった時間を社員の身分のまま取れるなんていい制度だ!まずはゆっくりしたいがレベルアップもしたいと思っていました。

発案した社員が、制度を作って自分がまずそれを使ってやりたいことやって戻ってくるってかっこいい!これこそフォルシアらしさという気持ちの反面、利用者が少なくて寂しいようにも感じています。

実際に取得すると決めてから休暇に入るまでで大変だったこと、不安に思ったことは?

今回あるプロジェクトXが終わって、サマーインターン受入も終わったタイミングで休暇を頂いたのですが、もともとはプロジェクトXが始まる前に休暇をとろうかと考えていました。ですが他の新しい案件の話があったり、それを対応しているうちにプロジェクトXも動き出し、途中で休暇を取るわけにもいかず......ということがあり、やりたいといえばやらせてもらえる仕事をせずに休暇を求める強い気持ちが無いと、使おうと思わない制度かなと思いました。

業務の引き継ぎをしっかりやってから休むようにという指示があったのですが、関係している顧客チームや採用・広報チームには必要であれば資料を用意し、必要がなければよろしく頼んだという程度でした。お願いする側としては大量に引き継ぎが必要という形ではなく、特に大変ではなかったです。

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なるほど。3年前に制度化されたもので取得者が少ない状況でも、やはり身近で取得されている人がいたということは大きなきっかけになりますね。広報チームとしては兄貴分の不在に寂しさはありつつも、日頃のリレーションの賜物か留守を守るあいだも業務における不安はありませんでした。

では続いて、休暇中の過ごし方について伺っていきます。



休暇中編 - ずばり過ごし方とは?! -

休暇中はどのように過ごされましたか?

家事をして、本を読んで、プログラミングして、晩御飯を作って食べて、ゲームして、散歩して、寝る。みたいな生活をしていました。散歩のおかげで3kgくらい痩せました。
睡眠もたくさんとりました。10~12時間くらい寝れるタイプなので。たっぷり寝ると一日は短いのですが、何でも自分でできる気持ちになります。
積んでいたゼルダの伝説スカイウォードソードもここぞとばかりに一気に遊びました。面白かったです。

案外いらないものを捨てる時間・エネルギーが取れて嬉しかったです。

次の仕事に備えるという意味でしっかり休みたいという思いが強かったのですが、裏テーマとして仕事のやり方を見直す・普段やらないことをするというのがあって、TODOリストやTogglの運用方法を整えたり、使ったことがない食材を買ったり時間がかかる料理を作ったり観たことがなかったバレエ(すごい面白かった)を観に行ったりしました。


011402.png(挑戦した料理たちの一部)

その過ごし方をしようと思ったきっかけや、いつ頃から行いたいと思っていましたか?

なにか劇的なきっかけがあったというよりも、普通に働いているとやりたいことに対して時間が足りないので、消費したいコンテンツが溜まってきます。もともとリフレッシュしたいという気持ちもあって休暇取得したので、そういったものに目を向けようと思いました。今働き始めて6年目なのですが、4年目後半くらいからそういう思いはありました。

また、休暇前に携わっていたプロジェクトは打てば響くというものではなくだいぶ難航しており、日々の中で成功体験を感じにくい状況だったこともきっかけかもしれません。自分の手で料理を作り、おいしいと感じることも一つの「成功体験」。休暇中は「小さな成功体験」を積み上げていきたいと思いました。



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(本からの学びも大きく、仕事のやり方を見直す期間となりました)


休暇中のエピソードで面白かったこと、興味深かったこと、気づいたこと、発見したことは?

休暇中は会社のslackを見ないと決めてログアウトしていたのですが、最初の1週間くらいは仕事をしてないことが非常に落ち着かず、会社のことが気になっていました。

徐々に掃除とか身の回りの整理をして、ゆっくり休めるようになり、穏やかな生活も最高だと感じていましたが、何も生産していない(家事労働をやっていたのですが)という気持ちに焦りを感じ、休暇最後の週なんかは、早く仕事に戻りたい、次の仕事がしたいという感覚になりました。とはいえ実際に働き始めてみると、月曜日の夜に明日は何もせずに過ごせたら最高なのになと思うので不思議なものです。

これまでは当たり前のように働く日々で、周りには一緒に働く仲間がいて、業務上相対する顧客は大企業の方も多く刺激的な環境の中で、社会とのつながりを強く感じていました。それが一転、休暇に入ると一気に薄くなる。自分にとって嬉しい、楽しいと感じてきた瞬間の多くが、顧客との関りの中や、社会へ影響を与えているんだと実感できる部分によるものであったと気付かされました。日常的に感じているとは思っていても、離れてみたからこそより一層実感がわきましたね。ほかにも、会社や働き方に対しての共感できる部分や課題に感じる部分なども、離れたところから見ることでクリアになったように感じます。

妻と過ごす時間を多めに取れたのは、それはそれでよいなという感じです。

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(ゆっくり散歩をすると、いつもは出会わないいきものに目が止まります)

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長期休暇というと、海外留学やスクールに通うなどの特別な何かをしなくては...という印象もあるかと思いますが、自分を見つめ、日々の中での「小さな成功体験」を重ねていくという過ごし方から得られるものの大切さに気付かされるエピソードでした。

それでは最後に本制度を取得して感じる「いま」の気持ちを伺っていきます



休暇後編 - もし取得について相談されたら? -

取得前後で仕事へのモチベーションの変化や休暇明けで大変だったことは?

やったるぞ!という気持ちは強くなりました。

そりゃあ人間なので、明日休みたい・もう帰りたいという気持ちは相変わらずあります(笑)やっぱり仕事って大変な行為ですよね。ただ、休暇中に社会とのつながりが薄くなていることでの焦りを感じたり、自分が何をしたいのかを考えたりといった時間があったからこそ、いまは「やったるぞ!」のモードに突入しています。

もともと、人生の傾きを上げていきたいという思いは常々持っていて、今回の休暇も自分自身を回復してレベルアップするのための時間と思っていました。だから、休暇明けのいまはそこでの学びや気付きを活かしていくターンだと思っています。

休暇明け特に大変だったことはないです。
(調整いただいた同僚の皆様ありがとうございました)

今年度のサマーインターンをやってすぐ休暇を頂いたのですが、今年もサマーインターンの活動がその後の採用活動につながっていて嬉しかったです。

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【合わせてご覧ください!】
インターン生、企画チーム、メンター、3つの立場を経験した社員が語る FORCIA Summer Internship 2021

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この制度を周りの社員の方へおすすめしたいと思いますか?

いい制度だと思います。取りたい人は取得したらいいと思います。

特に仕事で疲れ果ててしまう前に取るといいんじゃないでしょうか。長期休みだからって特別な何かをしなくてはいけないというものではないと思っています。一度離れてみることでの気付きは大きいものです。なので、自分に対して大事な物や、振り返ってさらに前を向くための時間としてこの制度を活用することはおすすめです。ただ、休まなくても良いタイプの人もいると思うので、人によると思います。

もし同僚に制度取得について相談されたら、

『取りたいなら取ればいいと思います。、何か不安なことがありますか?私は最高でしたよ。1ヶ月くらい休んでも会社潰れないし、戻ってきても仕事ありますよ。』

と声をかけると思いますね。

今後、この制度がこうなったら良いな(こうしていきたいな)と思うことは?

もっとみんなが使う制度になればいいかとは思います。

現状、目の前に仕事がある以外障壁はないと思っているので、会社としてそのあたりをうまく調整する仕組みに目を向けていく必要があると感じました。実際に取得してみて、休みを取るために属人化していた業務(私しかできなかったこと)を他の人にお願いできる(依頼があったときに対応できる)形にしていったりと、組織として健全な状態にしていけたと思っています。もちろん普段から属人化させない体制の構築が必要ですが、この制度がどんどんとその後押しをしていければとも思います。

また、自分はこれまでもエンジニア採用の業務に携わったりといったなかで「フォルシアの良いところは?」であったり「どんな風に働きたいか」といったことを考える機会が少なからずありましたが、会社から離れた時間の中でより自分のこれまでの人生や価値観と向き合う時間がたっぷりと取れたので、そういう気付きを得られる時間として広まっていっても良いと思いました。

あと、このインタビューを受けて、サバティカル中の学びを上長以外の他の社員にシェアしてなかったことに気がつきました。まだまだ取得者の少ないこの制度ですが、取得した社員にしかこの期間での学びはないわけなので、復帰後の次の仕事に意識が向きがちですが、学びのシェアも制度の中に仕組みとして組み込まれているとより良いなと感じます。

もう一度取得できるとしたら取得しますか?その場合の過ごし方は?

取得します。読む本やするゲームの種類が少し変わるかもしれませんが、また同じように過ごすと思います。時間だけでなく、気持ちや体力含めまとまったエネルギーを必要とすることって普通に生活しているうえでも溜まっていくと思うんです。自分にとって日々積み重なる「やりたいこと・できるようになりたいこと」に目を向け、物理的にも内面的にも「整理していく」時間は大切なものだと感じました

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実際に取得した社員の取得前~取得後までの声でした!

休暇を取得し、また「やったるぞ!」と思える。ちょっと離れたところから見つめ直すことで得られる発見がある。この制度の利用は制度の特性上乱発できるものではありませんが、「もっとみんなが使う制度に」という想いは実際に取得した社員から発信していけると良い輪が広がっていきますね。



サバティカル休暇 - 会社の想いを体現する制度 -

今回この「サバティカル休暇制度」について、取得者の生の声を聞き感じたこと、それは、フォルシアの「サバティカル休暇制度」は人を想い、社員の自己実現を思うフォルシアのValue(価値観)、「Fairness, Passion and Warmth」を体現した制度であるということ。


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社員が自ら考え行動して制度を作り、紡いでいくという原動力(Passion)あってこそ成り立つ制度であり、まさに潤滑油(Warmth)のように社員と会社との間、ONの自分とOFFの自分の間をスムースにつなぎ、自分にとっての価値を考え、それに向けて動き出すための時間となる――

制度の利用にあたっては、まだ考えるべきことはたくさんあるかもしれません。ただ、単なる休暇制度のひとつではなく、フォルシアらしさを体現する制度であるということを感じたインタビューとなりました。

制度から、そしてそれを利用した社員の生の声から「フォルシアらしさ」が伝われば幸いです。

この記事を書いた人

伊藤 明日香

2021年6月キャリア入社/経営企画室 広報担当
冬生まれなのに寒いのが非常に苦手です。
早く夏になってほしいです。

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