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FORCIA Meetup #3 5日で成果を出せる サマーインターンの作り方

2021.09.10

エンジニア FORCIA Meetup セミナー・勉強会

こんにちは、広報の伊藤です。
本日は8月27日の記事に続いて、エンジニアがテーマに沿ってLT(ライトニングトーク: 10分程度の発表)を行うイベント「FORCIA Meetup」の内容をお届けいたします。過去の記事はこちらをご覧ください。

FORCIA Meetup #3 エンジニアとして技術を"伝える"技術

8月10日開催のLTのテーマは「エンジニアとして技術を"伝える"技術」
夏休みシーズンに合わせてのサマーインターンの開催や、新入社員が本格的に業務に参画するこの時期だからこそ、4人のエンジニアがそれぞれ"伝える"をテーマに登壇しました。イベントの詳細はこちらをご覧ください。

今回は、「5日で成果を出せる サマーインターンの作り方」についてご紹介します。イベントの雰囲気が少しでも伝われば思いますので、ここから先は書き起こしスタイルにてお届けいたします。

5日で成果を出せる サマーインターンの作り方

谷井(司会):それでは「5日で成果を出せる サマーインターンの作り方」ということで新卒入社6年目の松本さんから発表していただきたいと思います。松本さん、よろしくお願いいたします。


松本1.png

松本:はい、松本です。よろしくお願いします。今日は「5日で成果を出せるサマーインターンの作り方」ということで発表させていただきます。
松本健太郎と申します。今年で入社6年目のエンジニアです。最近はRustでインメモリーデータベースを開発したり、技術広報だったり、エンジニア採用もやっていて、特にサマーインターンでは企画チームのリーダーとして関わっています。

今日の目次はこんな感じです。

目次

  • サマーインターン概要
  • ポイント
    • 企画フェーズ
    • 募集フェーズ
    • 受入フェーズ

まずサマーインターンの概要についてお話して、企画、募集、受入のそれぞれのフェーズでどういうところがポイントになるのかということをお話できればと思います。

サマーインターン概要とフォルシアならではの特徴

まず、サマーインターンの概要ですが、フォルシアでは2018年度からサマーインターンを受け入れています。毎年サマーインターンに参加してくれた人の中から複数名が入社されていますので、継続的に毎年成果を出せているプロジェクトだと思います。

フォルシアのサマーインターンの特徴として、少人数の受け入れというところが挙げられます。毎週2~4人というのを3週間、受け入れを行います。合計8人とか10人とかそれくらいの受け入れになるのですが、各コースで同時に1名しか受け入れないということをやっていて、その結果としてメンターと学生が1対1になります。そしてさらに、かなり絞った課題の設定をしていて「この課題があるのでフォルシアのサマーインターンに参加したいです」と言ってくださる方が結構いらっしゃるのが特徴です。

企画フェーズ ~目的は何なのか?~

まず企画をするのですが、その時に考えないといけないことは『サマーインターンの目的が何なのか』ということです。サマーインターンの目的ってなると、サマーインターン参加者の採用だったり、会社の認知を拡大したいということも挙げられたり、あるいは学生から刺激をもらって新しい取り組みを進めたいという場合もあるかと思います。

サマーインターン...特に採用活動って組織を創ることなのでそれぞれの人にいろんな思惑があって、どんな人を採りたいのか、どういうことをやりたいのか、どれくらいの優先順位でやっていきたいのかっていうのが人によって異なってくる。しかもサマーインターンは関係者が色々います。メンターをやってくれる社員もそうですし、我々企画をするメンバーもいますし、受け入れるときに法律的に必要な手続きをしてくれるバックオフィスのメンバーもいます。それぞれが意思統一されてないと、徐々にそれぞれこれって何のためにやるんですか?もうちょっとこうしたらいいんじゃないですか?と各々の視点での目的意識から局所改善が起こり全体最適とならずにバラバラになってしまいます。

なので私たちは今回、「専門性が高くて、プログラミングスキルが高い学生を採用する」という目的を決めて、特に、専門性が高いとはどういうことかというと、そのコースの課題に近い課題を社内で解きたい状況になったときに、3番目以内に相談したくなるような人を採用したいねっていうことを定義しました。で、これが一番大きな目標で、すべてのことはこれが叶うかどうかというところで、それぞれのメンバーが判断して動ける状態にしました。

まとめると、企画フェーズのポイントとしては共通の行動指針を持てるような目的を設定することが一番重要だと思っています。

募集フェーズ ~win-winを目指した情報発信~

次に募集フェーズです。募集のフェーズでは、学生に企画の意図をどんどん伝えようということを意識して行いました。例えば「なぜオフィスで開催するのか」とか「どういうことをエントリーフォームに書いてほしいか」をブログで発信したり、また特徴的な質問かと思うんですけど「インターン募集要項に関連して、希望や学びたいことを具体的に教えてください」という質問を入れていたりします。それに加えて、コースごとにどんなスキルセットを持った人に来てほしいか、何ができるコースなのかということもしっかりテキストで募集要項に書いています。


松本2.png

募集にあたって公開したブログなんですが(上記キャプチャ参照)、下の枠のところですね。エントリーシートを書くときに、「こういう賞を獲りました」とか、「こういうことができます」っていう風に書いてくれる人が多いんですが、それをもう一歩詳しく書いて、どういうことができるのか、それはどういうところが難しくてどう解決したのか、その受賞した賞というのはどのくらいすごいものなのかが客観的に伝わるように...私たちにも伝わるように書いてほしいということをお伝えしていて、その人の考え方だったり目的が、ちゃんとエントリーシートからくみ取れるようにしてもらえるように、私たちが何を見たいのかということを書いています。


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また、募集要項はこの形式なんですが、それぞれのコースごとにそのページだけみればわかる構造にしてあります。上のほうにはコースの内容が書いてあって、例えばアプリケーション開発のコースであればJavaScriptとSQLはその言語で一人で実装できるくらいが必要だけどHTMLとCSSは自分で調べればできるかなってくらいでいいですだったりとか、Rustのコースでは、なんらかすらすら書ける言語が必要で、Rustはすらすらは書けなくても良いんですけど自分で調べながら解決して進めるくらいのスキルが必要ですという風に、求める人物像を明らかに書いているのが特徴かなと思います。

また、他のコースの募集要項だったり、過去の様子がわかるようなブログにもリンクをしていて、もうちょっと詳しく知りたいなって方がスムーズに動けるように情報を提供しています。

さらに募集のあとに面接があるんですが、5日間というすごく短い期間で成果を出せるかどうかというところをこの面接では見ています。特にメンターとのコミュニケーションの相性だったり、意欲的に取り組める...その人が本当に面白いと思えるし、それを現実的に解けるんじゃないだろうかと思えるような課題をフォルシア側で設定できるかどうかってところが非常に大切になってきます。せっかく夏に1週間というそれなりの期間来ていただくので、学生側にとっても良い経験をしてもらいたい、必ず成功体験を持って帰ってもらいたいなと思っていて、そのために成功できそうな...1週間思いっきり頑張れば何か達成できそうな学生に来ていただけるように面接で確認しています。

募集フェーズのポイントとしては、win-winを目指して情報を正確に正直に伝えるというところが挙げられると思います。

受入フェーズ ~情報不足じゃ動けない!~

最後、受入フェーズなんですが、これは情報不足で動けない状態を避けることに一番気を付けています。インターンに参加する学生は、学生トップクラス、その領域においては全国の同年代の学生のなかで本当にトップクラスだなと思うような方が来てくださるので、そこで得意な領域...その領域で課題を設定しているのであんまり知識的に何かわからなくて何もできないということはないのですが、フォルシア独自のシステムの話だったり課題として取り組んでほしいことは説明して明らかにしないといけません。

方針としては、まず全体像を伝えて、この1週間どういう風に動いていくのか、この解くべき課題というのはどういう目的で何を解けばいいのかを話すところから始めて、ドキュメントももちろん用意するんですが、システムについて整備しておきますし、はまりそうなポイント...こういう開発中にこういうエラーが起きたらたぶんここが原因だよとか書いておいたり、メンター側ではまりやすい環境の構築をしておくようなサポートをしています。加えて、Slackですぐ聞ける環境を用意していて、そこにはもちろんメンターもいるんですが、メンターも他の業務をしながらメンターをすることになるので、メンター以外の人もサポートする体制になっています。このあたりは先ほどの技術教育の発表(※こちらのLTについても書き起こし記事公開予定です。お楽しみに!)でもあったかと思うんですが、Slackで質問を答え合う環境(文化)はフォルシアにあるので、その延長としてサマーインターンの受け入れでもSlack上で密なコミュニケーションをとろうとしています。そのためにやろうとしていること...これから何をやろうとしているのかということをSlackに書くようにしてもらっています。

というわけで、募集⇒受入のポイントとしては情報不足で動けない状態を避けるということが挙げられるかと思います。

まとめ&質疑応答

まとめ

  • 企画 :共通の行動指針を持てる目的を設定する
  • 募集 :win-winを目指して正直に伝える
  • 受入 :情報不足で動けない状態を避ける

はい、以上で私の発表を終わりたいと思います。今回のまとめとしてはこの3点が挙げられます。ご清聴ありがとうございました。

質疑応答

谷井:はい、松本さん、ありがとうございます。すごく全体的に練りに練られていて意図が伝わりやすく、応募する側もすごくやりやすそうだなと思いながら聞いていました。それではこのLTについて何かご質問等ある方いらっしゃいますか?

コメント欄でいくつかいただいていますが、『ターゲット像や目的を明確にして共有するのは募集準備する側も応募側もやりやすそうですね』...お互いの認識の齟齬が少なくなりそうな雰囲気を感じました。

松本:そうですね。面接でもそこは一番確認します。やっぱり5日間って本当に短いので何か一つ二つ問題が起きるとたぶんやりたかったことって全部できない状態で帰ることになって、せっかく来てもらったのに不完全燃焼で、行って失敗だったなって思われてしまうのはもったいないなぁと思うのでできる限りサポートしようと思っています。

谷井:ありがとうございます。なんか関わる人みんなが幸せになりそうですごくいいなぁと思いました。『サマーインターン開始のきっかけは何でしょうか?』という質問が来ています。

松本:はい、(サマーインターンを)やりたいって言った人がいたから、ですかね。その当時なかなか情報系の学生にフォルシアが接点を持っていなかったので、もう少し...先ほど未経験からでも大丈夫な研修をしていると話がありましたけれども、それに加えて何か一つその人の興味だったりとか、技術的に得意な分野を持った人がもっともっと集まってくればフォルシアがもっと良い会社になるんじゃないかなと思って、何かにすごい専門性をもった学生を採用したいと思ったのでサマーインターンを始めました。

髙橋(他のLT登壇者):立ち上げのきっかけから「専門性」はかなり重視されていたんですね。

松本:そうですね。サマーインターンだと受け入れられる人数が割と少ないので、その中で来ていただいて1週間だけで成果を出してくれるかどうかっていうところを見るには「専門性」というところがキーになってきますね。

髙橋:ありがとうございます。

谷井:ありがとうございます。それでは時間も来ていますので本LTは以上とさせていただきたいと思います。松本さん、改めてありがとうございました!

松本:ありがとうございました!

おわりに

今回のLTはエンジニアからのお話でありつつ、どんな業界・業種のかたにも非常に相通ずるものだったのではないでしょうか。インターンという貴重な経験を、両者がwin-winで進めていくための大切なヒントが詰まったLTだったと感じています。このLTがインターンの取り組みに課題を感じている方への一助となればと思います。

今回のテーマ「エンジニアとして技術を"伝える"技術」でお話しさせていただいた他のLTについてもブログにてご紹介させていただきますので引き続き、楽しみにしていてください!

この記事を書いた人

伊藤 明日香

2021年6月キャリア入社 フォルシア1年生
9月ですね。秋ですね。
扇風機を片付けるタイミングに毎年悩んでいます。