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WEBエンジニアが AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイトの勉強過程で感じたこと

2019.12.19

アドベントカレンダー2019 テクノロジー

これは、AWS Advent Calendar 2019の19日目の記事です。

旅行プラットフォーム事業部 WEBエンジニアの西山です。

フォルシアでは少数精鋭でプロジェクトに取り組むことが多く、フルスタックエンジニアとしてフロントからサーバサイドまではもちろん、手を挙げればインフラチームと協力してインフラ関連の業務に当たることができます。
また、昨今では社内外のプロジェクトでAWSを始めとしたクラウドサービスを利用することが増えてきました。
この記事では、WEBエンジニアの私がスキマ時間を利用したAWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイトの勉強法、および学習過程で感じたことを紹介します。

始める前の状態

  • インフラ関連知識
    • サーバ構築自動化や、アプリケーションデプロイパイプライン作成などの業務経験あり
  • AWS関連:
    • EC2, S3など基本的なサービスに触れた経験はあり

勉強方法

1. サンプル問題に取り組み、学習を始める前の自分の理解度を知る

AWS公式サンプル問題に触れ、実際にどのような問題が出題されるのかの感覚と、学習開始前の自分の理解度を測りました。

2. 学習

スキマ時間で学習できること、インプットとアウトプットをバランス良くできること、辞書的に使える読み物で網羅的に把握することを念頭に下記を利用しました。

  • Udemy | これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト試験突破講座(初心者向け21時間完全コース)
    • 多くのブログなどで紹介されていますが、とてもおすすめです
    • AWSハンズオンメインの動画です。スマホアプリでは動画をダウンロードしてオフライン環境での再生も可能なので通勤や散歩、寝る前などスキマ時間で学習できます
    • セールで購入すればかなり安価で購入することができます
    • 講義、ハンズオン、小テスト、模擬テストとバランス良くコンテンツが用意されており、ハンズオン以外はすべてスマホで完結できます
  • 書籍
    • 動画で学んだことを書き込むノート代わりとして利用しました
    • 基本的には上記動画で一通り押さえているので、ざっと流し読みする程度でも内容は入ってきます
    • 書店で中身を確認して自分に合いそうなものをえらびました

3. AWS公式模擬試験

有料ですが、本試験と同じ形式なので、受験前に慣れておくために受験しました。

感じたこと

関連サービスに触れるなかでソフトウェアを学び直す機会になった

AWSには多くのソフトウェアがサービスとして組み込まれています。
そのため資格勉強を通して、ソフトウェアについて知識の整理ができました。
例えば下記などが挙げられます。

  • ECS, EKSを通してdockerやk8sなどのコンテナ周りの基本的な知識や、コンテナオーケストレーションツールの利点を把握
  • RDS, DynamoDBなどを通してデータベースの種類ごとの特徴、利点の把握

他にも、AWSと直接の関係はないもののBatchを通してLinuxが用意しているcrontabの仕組みや、S3のバージョン管理からgitのバージョン管理の仕組みを学び直す事ができました。

顧客サービスをシステム構成観点でより深く考えられるようになった

今回学習したソリューションアーキテクトアソシエイトでは顧客の要件に基づき、アーキテクチャ設計原則に沿ってソリューションを定義できることが求められます。

はじめはインフラ/ネットワーク設計に関する知識のみが求められるのかと思っていましたが、実際にはAWSが提唱するアーキテクトのベストプラクティスを下記の観点で学ぶものでした。

  • 運用上の優秀性
  • セキュリティ
  • 信頼性
  • パフォーマンス効率
  • コスト最適化

例えば、運用上の優秀性においては、保守・運用フェイズでの登場人物を想定し、各登場人物に適切な権限を付与することでスムーズな運用を実現するにはどうしたらよいかを検討します。

通常、WEBエンジニアはどのようにサービスに機能を追加していくかにフォーカスを当てて考える事が多いですが、AWS学習を通して上記の観点を学ぶ上で、サービス開発を一歩引いた広い観点で捉えることができ、よりお客様のサービスに寄り添えるエンジニアになれると感じました。

さいごに

社内インフラエンジニアに聞いたところ、数年前までは学習コンテンツも充実しておらず、AWSの公式ドキュメントをひたすら読み込んで資格対策をしていたそうです。
今は学習教材も充実しており、かなり少ないコストで学習および資格取得ができるようになっていると実感しました。

インフラエンジニアではないけどAWSの資格とってみようかな、と思っている方の背中を少しでも押すことができたら幸いです!

この記事を書いた人

西山 諒平

大手旅行会社のシステムを担当。
フロントサイド~サーバサイド・DB・サーバ構築など何にでも興味津津な雑食系エンジニア。