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ツーリズムEXPOジャパン2025に出展、旅行業の進化と連携をテーマにした主催セミナーを実施しました

2025.10.16

イベント webコネクト

10月13日、大阪万博2025が閉幕しました。2005年愛・地球博以来の日本での万博、また、1970年以来の大阪開催ということで、夢洲まで足を運ばれた方も多かったのではないでしょうか。

ちょうど駆け込み万博という言葉がメディアで使われていた9月後半に、愛知県の愛知国際展示場で「ツーリズム EXPO ジャパン2025愛知・中部北陸」が開催されました。

旅の祭典「ツーリズムEXPOジャパン」とは

ツーリズムEXPOジャパンは、日本観光振興協会と日本旅行業協会(JATA)が主催する、年に一度の世界最大級の旅の祭典です。2014年以来、世界中の国と地域、日本全国の観光地が一堂に会し、旅の魅力を発信する総合イベントとして開催されています。今年は「旅は"知"の再発見」をテーマに、愛知県にて初開催となりました。

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2025年9月25日(木)、愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)で開催された「ツーリズムEXPOジャパン2025 愛知・中部北陸」に、フォルシア株式会社も出展いたしました。このイベントにあわせ、フォルシアは「旅行業の進化と連携 〜体験・宿泊・移動、サービスを編み上げる新しいモデル〜」と題した主催セミナーを実施しました。

本セミナーは、観光産業の新たなステージに向けて、「体験・宿泊・移動」といった旅行の要素をどのように連携させ、価値あるサービスとして提供していくかを探る場として企画されました。航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏をはじめ、複数の業界関係者をお招きし、現場の知見と未来への展望を共有する機会となりました。

本記事では、本セミナーの様子をレポート形式でお伝えします。

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フォルシアも出展しました

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セミナー概要

旅行業の進化と連携 ―体験・宿泊・移動、サービスを編み上げる新しいモデル―

2025年9月25日(木)12:30~14:00

Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)セミナールームM4

【登壇者プロフィール】

  • 航空・旅行アナリスト 帝京大学 理工学部航空宇宙工学科 非常勤講師 鳥海 高太朗 氏
  • ビッグホリデー株式会社 企画旅行事業部 企画旅行部 部長 松本 太郎 氏
  • T-LIFEホールディングス株式会社 取締役 企画仕入本部長 長崎 敬 氏
  • 名鉄観光サービス株式会社 商品事業本部 商品開発部 課長(企画担当リーダー)兼 商品販売部 課長(システム開発担当リーダー) 伊藤 学 氏

【モデレーター】

  • フォルシア株式会社 事業推進部 参事 三村 克巳

 

セミナー前半では、航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏による基調講演が行われました。鳥海氏は、スマートフォンやキャッシュレス決済の普及により、旅行者が自ら計画・手配を行う時代が到来していると指摘。一方で、「確実な体験」や「安心・信頼できるサービス」を求める声が強まっていることを挙げ、従来の旅行会社が持つ価値が再評価されている現状について言及しました。
例えば、万博ツアー。「人気パビリオンに確実に入場できる」ことが旅行商品として大きな魅力となっており、時間的制約のある旅行者にとって大きな付加価値となったとのことです。

また、旅行体験の全体像が「検索〜予約〜現地体験〜レビュー」まで一貫してデジタル上で完結する時代において、業界全体が「どのような体験をどのように届けるか」を再定義すべきタイミングに来ていることが強調されました。

 

セミナー後半に入り、フォルシアが開発・提供する旅行プラットフォーム「Value Connect」について、事業推進部の三村から紹介しました。Value Connectとは、旅行素材(体験・宿泊・交通など)の「仕入れ」「流通」「予約・決済」「現地での利用」までを一貫して支援する、旅行業界向けの統合プラットフォームです。従来は個別に扱われていた素材を、デジタル上で効率的に接続・販売・運用できるようになるため、観光地などでの「着地型商品」の活用促進が期待されるとのこと。

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続いて、旅行素材を接続・流通・販売できるプラットフォーム「フォルシアwebコネクト」のご利用会社の方々にご登壇いただき、実際にwebコネクトを活用した導入事例が発表され、具体的な成果や課題、活用のポイント、そして新プラットフォーム「Value Connect」に対する期待感などをお話しいただきました。

 

<webコネクトについて>

  • スキー事業において、webコネクト電子クーポンを導入。以前は紙クーポンの郵送が必要だったため1週間前までしか予約受付できなかったものが、ツアー前日まで予約を受け付けられるようになり、直前まで顧客を獲得できるという大きな効果を得ることができた(ビッグホリデー松本様)

<Value Connectについて>

  • Value Connectによって旅行会社間での横の連携が可能になることで、取り扱える体験素材や分野が増えるという高いポテンシャルを感じる(名鉄観光サービス伊藤様)
  • 旅行会社がこれまで弱かった体験コンテンツを、Value Connectのような仕組みを通じて、宿泊や移動といった旅行の基盤と結びつけていくことが重要(T-LIFEホールディンクス長崎様)

最後に、フォルシア代表取締役社長屋代も交えて、登壇者たちによるディスカッションとして、旅行業の未来像についての多角的な意見交換が行われました。

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今回のセミナーは満員御礼。途中立ち見席ができるほど、多くの方にお集まりいただきました。
フォルシアは今後も、観光業界において高付加価値なサービス提供の実現を支援してまいります。
ご参加いただいた皆さま、そしてこの記事をお読みいただいた皆さま、ありがとうございました。

この記事を書いた人

岡地 碧

10月13日に閉幕した「大阪万博2025」には2回行きました。圧倒されたパビリオンはイタリア、癒されたパビリオンはアイルランド、2005年に続き今年も訪れたパビリオンはポーランドです。