FORCIA CUBEフォルシアの情報を多面的に発信するブログ

TSKaigi 2025 に協賛・参加しました

2025.06.09

テクノロジー イベント セミナー・勉強会

こんにちは。エンジニアの岩崎です。
5月23日(金),5月24日(土)にベルサール神田で開催されたTSKaigi 2025にシルバースポンサーとして協賛し、現地参加してきました。
本ブログでは当日の様子についてレポートしていきます。

TSKaigiとは

TSKaigiは、TypeScript に関するあらゆるテーマを扱う国内最大級のカンファレンスです。
国内最大級とのことですが、オープニングトークにて、世界最大級のTypeScriptのカンファレンスと語られていました。
TSKaigi 2025では、現地オンライン含めて約2500人が参加されたそうです。

協賛のきっかけ

フォルシアは、イベントの参加層に対する認知度の向上、社内活性化などを目的に、TSKaigiをはじめ様々な技術イベントのスポンサーを務めております。
フォルシアのプロダクトでは、フロントエンドからバックエンド、一部インフラのIaCにおいてTypeScriptを利用しております。そのためイベント参加者との親和性が高く、社内のエンジニアもTypeScriptに関心があることから、この度TSKaigi 2025に協賛することを決定しました。

TSKaigi2025_02.jpg

シルバースポンサーということでフライヤーを配布させていただきました

印象に残った講演

当日は3部屋に分かれ、それぞれ1枠30分でスピーカーの方が1人登壇されるセッション、4人のスピーカーの方が登壇されるLTが開催されました。
私の印象に残ったセッションおよび、私以外のフォルシアのエンジニアの印象に残ったセッションを紹介させていただきます。

The New Powerful ESLint Config with Type Safety

Day1のトグルルームで開催されたAnthony Fuさんによる招待講演です。
Anthony FuさんはViteやVue,Nuxtのコントリビューターとして活躍されている方です。

こちらのセッションではESLint関連の内容を説明いただきました。
私がチームに参画した時点でESLintの設定は整備されており、設定内容について殆ど触れたことがありませんでした。
そのため、講演でご説明いただいたFlat Configをはじめ、ESLintがformatterやcodemod、別言語のlinterとしても機能できることについて初めて知り、大変参考になりました。
個人的にcodemod機能のeslint-plugin-commandが気になっており、自分でも使ってみたいと考えてます。

スキーマと型で拓く Full-Stack TypeScript

Day1のアセンドトラックで開催されたSohei Takenoさんによる講演です。

GraphQLとTypeScriptを用いたフルスタック開発について説明いただいた中、特に印象に残ったのは、フロントエンドの多様化とバックエンドの高度化です。
GraphQLスキーマを利用することで、自社のWebアプリとメインシステムのみを繋げる1対1の関係だけでなく、フロントエンドとして自社のスマホアプリ、バックエンドとして外部システムなどが接続される多対多の関係も構築され、将来的な拡張性を考慮できるという点が興味深く感じられました。

フォルシアエンジニアに印象に残ったセッションを聞いてみました!

私以外の参加したエンジニアのコメントです。

型システムを活用した ESLint カスタムルール開発入門 〜固有ドメインにおけるコーディング規約を開発する〜

ASTを用いたESLintでのカスタムルール作成方法についてとても丁寧に解説してくださったセッションです。
私はASTについてあまりきちんと触れてこなかったのですが、ASTとは何か?から始まり具体的なコードを用いて解析結果からルールを作成するまでを説明されていてとても分かりやすかったです。
またTypeScriptの型情報も含めてルールを作成することで、解析対象外のファイルの情報も含めてルールを作れるというのがすごかったです。
セッションの後、実際に弊社チームでもカスタムルールを作成してその素晴らしさを実感しています!

複雑なフォームを継続的に開発していくための技術選定・設計・実装

弊社の開発するアプリケーションにおいても「複雑なフォーム」が多く存在することもあり、大変興味深く聞かせていただきました。
ユーザーの入力結果を元に計算→バリデーションを行う際の複雑さなど共感するポイントも多くありました。
「なるべく状態ではなく、値として扱う」といった内容はこれまでもやもやしていた部分がすっきりと言語化されたようにも感じました。
実際の現場でもフォームにこだわりすぎず、何を実現したいかを常に念頭において技術選定していきたいと思いました。

TypeScriptとは何であって何でなく、誰のもので、どこへ向かうのか

このセッションは、TypeScriptがどのようなプログラミング言語で、TypeScriptのエコシステムがどのように変化してきて、TypeScriptのエコシステムがこれからどのようになるのかをまとめたセッションです。私は様々なプログラミング言語の特徴について調べていたので興味深かったです。普段TypeScriptを使っている時になんとなく頭の中で思っていることがまとまっているように感じました。具体的には、tscが遅いから、tscがやっているトランスコンパイルだけでも速くしようと様々なトランスコンパイラが作られ、トランスコンパイラとtscのどちらも使うという面倒くささに私も悩んでいます。Goで書かれたtscでこんな面倒なことをしなくてすむ未来が来ることを期待しています。

TSKaigi2025_03.jpg

トグルルームの模様

エンジニア募集中

冒頭でも述べたように、フォルシアではフロントエンド、バックエンド、一部IaCなどでTypeScriptを使用してプロダクト開発を行っております。
TypeScriptのスキルを活かして開発を行いたいエンジニアの方、カジュアル面談でお待ちしております!

Zenn記事投稿コンテスト開催中です

フォルシアは、Zenn記事投稿コンテスト「TypeScriptでやってみた挑戦・学び・工夫」にも協賛しております。
皆さんのTypeScriptに取り組んで得た気づきや試行錯誤の記録を投稿していただければと思います。TSKaigi2025に刺激を受けて取り組んだ内容も大歓迎です。

contest-banner.png

  • 主催:Zenn(クラスメソッド株式会社様)
  • 開催期間:2025年5月7日(水) ~ 2025年6月22日(日)
この記事を書いた人

岩崎 隆盛

2024年キャリア入社