エンジニアリーダーが語る 開発の苦労と醍醐味とは ~ツアー型検索の開発裏話 第一弾:エンジニア編~
こんにちは!新卒入社1年目、営業職の山城です。
先日、フォルシアからwebコネクトの新プロダクトである「ツアー型検索システム」がリリースされたことをご存じでしょうか?
<ニュースリリースはこちら→フォルシアwebコネクトⓇ「ツアー型検索」、ビッグホリデーに提供開始 ツアー型旅行商品のダイナミックプライス対応を実現>
このツアー型検索の一番の特徴は、旅行会社が提示する「おすすめの組み合わせ」の中から、ユーザーが好きな宿泊先・交通手段・アクティビティを選択し、希望に沿ったツアーを作ることができるところです。
さて、フォルシアでは一つの開発案件に対して、エンジニア・営業・CSが一つのチームとなって共に動いていきます。チームで働くということは、自身のタスクに集中するのみでなく、メンバーと密にコミュニケーションを取り、協力体制の元で動いていくことが重要です。さらにフォルシアでは、チームの一人一人がプロジェクト全体の進捗にも目を向けて、自ら動いていくことが非常に重視されています。
今回、「フォルシアでチームとして働くこと」をより具体的にイメージしていただくため、ツアー型検索のプロジェクトを切り口に、エンジニア・営業・CSそれぞれの働き方について紹介していきたいと思います。
第一弾は、システム開発に携わった、エンジニアの龍島さんです。
エンジニアのリーダーとしてチームを船頭し、開発の主担当を担ってきた龍島さんに、開発において大変だったことやリーダーとして意識してきたことなど、様々なお話を伺ってきました。
本日のメンバー
- 龍島 東京大学卒 新卒入社6年目 料理や写真と多才なエンジニアリーダー
- 山城 京都大学院卒 新卒入社1年目 今回が初めてのインタビュー
開発~リリースまでのお話を伺いました
Q 龍島さんは、当初からツアー型検索の主要メンバーですが、どういった経緯でプロジェクトに参加することになったのでしょうか?
webコネクトチームは、当初は別の社内プロジェクトのために編成されたメンバーです。訳あってそのプロジェクトは始動しなかったのですが、そのまま同じチームメンバーでwebコネクトのプロジェクトを担当することになったのが始まりです。
自分は、始めはチームの中のいちエンジニアとして、要件定義や開発を担当していました。プロジェクトに長く関わっていくうちに自然とチームを統括する立場となり、チームのタスク管理も担当するようになりました。今では役職もリーダーになり、開発のメインを担いながら、プロジェクト全体の進捗管理やタスクの割り振り等の業務も担っています。
Q チームをまとめていくうえで、意識していることはありますか?
意識しているのは、話しかけづらい雰囲気を出さないことです。誰かから質問をされたら「ちょっと待って」と言うのではなく、なるべくその場で応答するようにしています。
また、Slack上のやり取りには全て目を通すようにしています。アドバイスが必要そうな場合は積極的に口をはさみますし、自分宛の連絡の場合は時間をかけずにレスポンスすることを意識しています。
(山城)Slackのやり取りは全て確認されていたんですね!多くの場面で龍島さんが直ぐにフォローを入れて下さっていましたが、そういった背景があったなんて知りませんでした。
Q 開発に一番苦労した部分はどこですか?
フォルシアは検索部分に関する技術的なノウハウはあったのですが、ツアー型のコンセプトである「素材を組み合わせて一つのツアーを作り上げる」という部分は新たな試みでした。宿・交通手段・着地素材※などの各素材を自動的に組み合わせ、ツアーとして料金、在庫を計算し、検索させるのですが、素材によって料金在庫の扱い方が異なったり、利用可能な条件が異なったりするため、パターンが複雑になり難易度が高かったです。
"こうすればいけそう"というアイディアは元々あったのですが、いざ実装してみると思い通りにいくわけではありませんし、始めから完璧な完成図が描けていたわけでもありません。思いついたアイディアを実装し、試しに動かしてみる、不具合があればその都度方針修正するの繰り返しでした。
(山城)まさに試行錯誤といった感じですね。
開発は時間をかければそれなりのものを作れるのですが、もちろん期限は決まっており、時間の制約がある中で最良の実装を探っていくのは高難易度も相まってかなりハードでした。
※着地素材...旅行先で使用する旅行商品。レンタカー、現地の食事券・割引券、アクティビティなどが該当する
Q エンジニアメンバーとはどのようにコミュニケーションを取っていましたか?
エンジニアは、日中は一人ひとり自分の開発タスクを進めていく形ですが、何かあればSlackで非対面コミュニケーションを取り合っていました。また、一日の最後にはGoogleMeetを活用して「夕会」という名の対面コミュニケーションの時間を設けて、一堂に会してあれこれ話し合う時間を作っていました。自分のソースコードや実装方針を伝え合い、密なコミュニケーションを取ることが重要だと考えていたからです。
Q 開発~リリースまでを通して、一番思い出深い出来事はありますか?
実際にツアーが画面表示されたときは嬉しかったです。サンプルデータを使った沖縄のツアーだったのですが、画面に表示されたものを見たときは「これは何とかなりそうだ...!」と思ったことを覚えています。
Q 無事にリリースがされた時は、どのような気持ちがありましたか?
ほっとしたのと、何とかなったな、という気持ちです(笑)
「0から1を生み出す」エンジニアとは
Q 今後、龍島さんのように「0→1」に携わりたい後輩たちが出てくるかと思います。新しいものを開発をするエンジニアにとって、必要な素質や心がけは何だと思いますか?
前例のないものに挑戦することは大変です。次に何をすればいいのか分からないことも多いですが、その状態を楽しみながら挑むことが大切かと。自分でレールを敷き、不確実なものを形にしていくこと自体に楽しみを見出せる人は、強いと思います。
また、挑戦はハードですが、全く新しいものを作り上げ、やりきった時の喜びはひとしおです。
webコネクトのエンジニアとして思うこと
今回、顧客と対峙して思ったのは、旅行会社にとってツアーという旅行商品は重要な位置づけにあるということです。"何時の便に乗り、どこに宿泊し、どんなアクティビティをするのか"など、効果的な組み合わせを旅行会社が決めているため、ユーザーの旅行満足度も高くなると言えます。ツアーならでは「訴求力」というのは確実にあり、旅行会社にとってもツアーは重要なビジネスに位置づけられています。
ツアー型検索の開発は、期間も内容も技術的にもハードでしたが、"自分たちは顧客のビジネスの重要な部分を担っているんだ"という実感があったこそ、乗り越えることができました。それがモチベーションになっていたと言えます。
今後、webコネクトのツアー型検索は、"いかに多くの顧客にサービス提供できるか"が重要になっていきます。システム導入と一口に言っても、顧客ごとに求めるニーズは違います。その異なる要望を、本質を外すことなく同じプラットフォームで実現することがSaaS型サービスに求められていることであり、それが実現可能であることを証明していく必要があると考えています。
インタビューを終えて
備忘録
龍島さんとは同じ部署ながら携わっているプロジェクトが違うこともあり、これまでお話しできる機会は多くありませんでした。始めは少し緊張していましたが、時に笑いを交えながらお話してくれたことで、後半は自然体で質問をすることができました。
開発に携わりながら、他のメンバーも積極的にサポートしているリーダーの姿勢から、学ぶことはたくさんあると感じます。
次回のインタビューは、営業編です。お客さんと接する機会が多い営業ですが、ツアー型プロジェクトではどのような携わり方をしてきたのか紹介したいと思います。次回の記事もお楽しみに!
山城 梨里香
2021年度新卒入社 営業職。
関東で経験する初めての秋。紅葉が楽しみです。
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