はじめまして、4月に新卒で入社した岡地です。
2019年の半分が経過したことに気付き、時の流れの速さをしみじみと感じています。
去る6月26日、弊社主催の「旅行業界ダイナミックプライス対策セミナー」が開催され、フォルシア本社には50名を超える方々がお越しくださいました。
セミナーは2部構成で行われました。第1部の基調講演では、日米のオンライン旅行市場に精通した牛場春夫氏(フォーカスライトJapan代表)をゲストに迎え、「ダイナミックプライスの衝撃パッケージ旅行に未来はあるのか?」をテーマに旅行業界へのダイナミックプライシング導入の影響と対策をお話しいただきました。
それを受けた第2部主催者講演では、弊社営業統括担当役員の大西が「新個人型旅行運賃、旅行会社に必要な備えとは?」をテーマに、旅行会社に必要なシステム面での備えについてお話しするという内容でした。
旅行業界の転換期に備えて
今回、弊社がセミナーを開催した背景には、2020年度から導入される予定の「新個人型旅行運賃」が関係しています。
今までの募集型企画旅行(各旅行会社が提案した旅行ツアーをエンドユーザーであるお客さんが購入する方式、いわゆるパッケージツアー)では、 航空券の値段があらかじめ決まっている「個人型包括旅行運賃」が主流で、主としてパンフレットを通じて販売されてきました。
しかし日系大手航空会社が、2020年度から航空券の値段が変動する「新個人型旅行運賃」を導入する方針を発表したため、従来の募集型企画旅行は大きな転換期を迎えることになったのです。
ダイナミックに価格が変動する新運賃制度をどう捉えるべきか、パッケージツアーの今後はどうなっていくのか、そもそも旅行会社の存在意義はどう変わっていくのか―。
基調講演「ダイナミックプライスの衝撃パッケージ旅行に未来はあるのか?」
セミナー当日、会場は満席御礼。牛場氏の基調講演が始まります。
牛場氏は、国内だけでなく国際的な視点も踏まえながら、今後の旅行業界のキーワードとして"Personal"と"Experience"を掲げました。
トラベルテック化が進むこの業界において、旅行会社がエンドユーザーの「タビマエ・タビナカ・タビアト」をサポートすることは「新個人型旅行運賃」が導入された後においても必要で、それができるのが旅行会社の強みである。
特に「タビナカ」にて、「エンドユーザーの忘れられない個人的体験」を実現し、付加価値の高い"Seamless Travel"をいかに提供できるかが旅行業界にとって勝負のカギとなる。
と力強くお話しいただきました。
主催者講演「新個人型旅行運賃、旅行会社に必要な備えとは?」
続いては、弊社の大西(鉄道オタク!)による主催者講演でした。
「新個人型旅行運賃」の導入に伴って旅行事業に携わる会社すべてが抱えるであろう課題点と、エンドユーザー視点からの課題を提示した上で、それらの課題をどう乗り越えるべきかが大西から次々と語られます。
特にシステム面の課題への対応として、大西から新しい発表がありました。
それは、"複雑かつ膨大なデータを高速で絞り込む"Spookの強みを生かして、フォルシアがダイナミックプライシングに対応する新プラットフォームを提供するということ。
具体的には、「新個人型旅行運賃」に対応可能なSaaS型の新システム、「ダイナミックパッケージ販売基盤」のシステム構成と各機能の特徴について説明しました。
質疑応答
最後に行われた質疑応答では、「ダイナミックプライシングの時代が訪れたら今後店頭販売はどうなっていくのか」「旅行会社が提供できる価値は何か」などといった今後の旅行業界の未来について考えさせられるディスカッションが交わされ、その熱い対話に新入社員の私も思わず聞き入ってしまいました。
おわりに
牛場氏をはじめ、ご来場いただきました皆様のおかげで大盛況に終わった今回のセミナー。2時間という短い時間でしたが、来場者の皆様と旅行業界の今後について考える機会があったことを嬉しく思っています。
フォルシアはこれからも旅行業界を盛り上げるべく、日々邁進してまいります。
ご来場頂きました皆様、本当にありがとうございました。
ダイナミックパッケージ販売基盤についてのお問い合わせはこちらからお願いいたします。
岡地 碧
ICU(国際基督教大学)卒業後、2019年フォルシアに新卒で入社。
現在は旅行プラットフォーム事業部でOJT中。
若手から声を上げる環境があるフォルシアでビジネスを真剣に学ぶと同時に、
ビジネスの楽しさを感じる日々を過ごしています。