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祝24周年!FORCIA 社長、COOへインタビュー

2025.03.21

社員インタビュー 役員

こんにちは。エンジニアの池田です。
春の足音がだんだんと聞こえはじめた今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

フォルシアは3月22日、創業24周年を迎えます。
昨年度は東証グロース市場への株式公開も達成し、一つ大きな節目の年となりました。無事24周年を迎えることができましたのはひとえに日頃よりお世話になっております、全ての関係者の皆様のお力添えの賜物です。

改めて皆様のご支援に社員一同、心より感謝申し上げます。

毎年恒例となってまいりました祝・創立記念日社長インタビューを、今年は新卒1年目の池田が行いました。冒頭に述べましたグロース市場への株式公開という大きなイベントを迎えた社長の心境を改めて伺ってみたり、COOも交えて普段は聞けないような話題についても質問しました。ぜひ最後までご覧ください。

社長プロフィール

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代表取締役社長 最高経営責任者(CEO)
屋代 浩子 Hiroko Yashiro

1988年 慶應義塾大学経済学部を卒業後、野村證券に入社。金融工学を利用したデリバティブの開発に携わった後、マサチューセッツ工科大学でMBAを取得。ゴールドマン・サックスにてデリバティブの開発、マーケティングに従事した後、2001年、フォルシアを起業。

2024年を振り返って

―社長にとって2024年度はどんな一年でしたか?一番印象に残っている出来事はやはり...?

一番印象に残っているのはグロース市場に上場したことですね。社員みんなで目標に向かって一丸となっている感じが嬉しかったです。会社全体で取り組んだ結果、色々な社員と密に、今後会社がどうあるべきかを議論したり、会社をよりよくするためにどうすればいいのかを膝詰めで話をしたことで、これからの会社の成長を予感することができた良い期間でした。

ただ、公開に向けて投資家の方々や社会にむけてフォルシアをアピールし、想いを伝えていくことが私としてあまり上手くできなかったことは心残りでした。対面でのコミュニケーションだとニュアンスや熱量が伝わりやすいと思うのですが、公開前の投資家への会社説明会は基本的にオンラインで、時間的制約のある画面越しのプレゼンは難しかったですね。何度も伝える機会がある社員やお客様とは違い、直接のコミュニケーションを取ることが難しい場面においても、説得力のあるビジョン・アクション・結果をアピールしていくことにもっと上手く対応できるようにしないとと課題に感じました。

―2024年の軸は「公開」にあったのでしょうか?

そうではなくて、「会社の成長」が軸にあり、それを実現するための一つの大きなステップとして「公開」がありました。公開のためにビジネスを作っていたわけではなく、成長に付随して会社とビジネスの規模が大きくなり、【会社のレベル感を上げる・管理体制面を整える】といったタスクがでてきました。
会社の成長を見据えて一つ一つ課題をクリアして階段を上っていき、一定のレベルまで達した時に「公開」という踊り場にたどり着くというイメージです。

―次のステップアップを意識した目標はありますか?

もちろん階段はまだまだ上に続いています。ただ、今回のグロース市場への株式公開と同じく、軸にあるのは「会社の成長」。会社を成長させていけばおのずと乗り越えるべきステップは見えてきますし、乗り越えた先にはその結果もついてくるはずだと考えています。

公開するにあたって、私は本当はもう少しフォルシアを高く評価してもらえるのではないかという希望的観測を持っていました。評価にはいろいろな指標がありますが、評価してほしいといってそのとおりに評価してもらえる世界でもありません。実績と自分たちの動きを見て評価してもらえるように能動的にアクションしていく必要があります。結果をしっかりと形にしながら、形ができていることを対外的にアピールすることを積み重ねていくと、会社も大きくなるし、より高く評価もしていただけるようになっていくのではないかと思っています。

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公開に向けたガバナンス体制について

―先ほども「管理体制」についてふれられていましたが、昨年度のインタビューではガバナンスについてしっかり整えていきたいとお話しされていました。2024年度を振り返ってこの点はいかがでしたか?

昨年度までのガバナンス向上は公開企業として達していなければならないレベルへ引き上げるものでした。公開を迎えられたということはまずは社会に信用していただけるレベルには到達することができたということ。そういった意味では満点だったのではないかなと感じています。しかし一方で、フォルシアのこれからの成長のためのガバナンス体制としては現状のままで良いとは思っていません。

例えば、「経営の見える化」によって経営状況は四半期ごとに外部に発表できる土壌は整いましたが、今後高度化していくビジネスに今の管理手法が追いつかなくなることもあるかもしれません。それに単純な数字だけを追っていても意味はなくて、次のアクションにつなげていく仕組みが整備されていなければなりません。公開までのフェーズとはまた違った視点も取り入れて、フォルシアが最大限に成長していくために必要な「見える化」やガバナンスを実現する為に更なる改善を図っていく必要があると考えています。

「見える化」によって社員と喜びを共有できるように

見える化に関連して一つ。
例えば社員の皆さんに売上〇〇億円達成しました!導入社数〇〇社達成しました!と言っても今一つ実感がないということがあると思います。ではそれでどれくらい社会に価値を提供できているの?便利になったと感じているユーザーがどれくらい増えたの?といった風に。

なので、導入社数で表すよりも、例えばスキー場でご利用いただいている電子クーポンだったら、フォルシアの電子クーポンが利用できるスキー場を日本地図上で表してみて実際にどれくらいのエリアで利用できるようになったのかを「見える化」してみると、ステップアップの実感が得やすくなり、より社員の皆さんと実感を持って喜びが共有できるようになるのではないかと思っています。まだまだ工夫の余地は沢山あると思うので、色々なアイデアを試してみたいですね。

旅行・観光業界の魅力

―社長はフォルシアを「旅行・観光プロダクト向けの検索機能に強みを持つ企業」と表現されています。社長から見た旅行・観光業界の面白さを聞かせてください。

旅行、ひいては「移動」はどんな人にとっても何かしら縁があるイベントだと思います。だからこそ、何か不便を改善したときに社会へ与えるインパクトが大きいと考えています。自分たちの力で世の中をもっと便利にしている感覚が楽しいです。

また、とても大きな業界でもあるのでまだまだ改善ができる余地が多分に残っているし、喜んでもらえる人もまだまだ沢山いらっしゃるというのも楽しみだと思えるポイントです。

株式公開と還暦、二つの節目を迎えて

ここからはCOOもお迎えして、COOならではの質問やこの機会にしかお伺いできないようなことなど時間いっぱい質問していきます。

COOプロフィール

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代表取締役 最高執行責任者(COO)
屋代 哲郎 Tetsuro Yashiro

1987年 東京大学理学部情報科学科卒業後、野村證券に入社。マサチューセッツ工科大学にてMBAを取得。モルガン・スタンレー証券にてデリバティブのストラクチャリングに携わり、2001年、フォルシアを起業。

還暦を迎えて

―先月2月に還暦を迎えられました。イメージしていた「60歳」とのギャップなどはありますか?

COO:社長の両親の還暦祝いの時には赤いちゃんちゃんこを着てもらってお祝いしたのを覚えていますが、自分がもうその年になったのかという驚きがあります。自分の親が60歳を迎えた時はすでに引退もしていたので「ああ、おじいちゃんだなあ」という気持ちでしたが、自分がいざその年齢を迎えてみると自分の中ではあまり「おじいちゃん感」はありません。他の人から見てもおじいちゃんだなとは感じられないようにはありたいです。

心境についても大きな変化はなく、普通に年齢を重ねたという感覚なのですが身体的には変化を感じていて...。
これまで裸眼で1.5くらいありましたし、一気にたくさんの情報を得られるようにスマートフォンやパソコンの文字フォントも一番小さく設定していたのですが、最近は小さな字は全く見えなくなりました。これが目下一番のストレスです(笑)
ただ、加齢に伴う身体的な衰えがあったとしても脳の衰えがなければこれからもやっていけるかなと感じています。

―健康のために日ごろから心がけていることはありますか?

COO:週末はなるべく運動をするように心がけています。一方で、食べるものには特に気を遣わず、食べたいと思ったものを食べるようにしています。我慢はストレスになるので自分が嫌だと感じることはなるべくしないようにしています。

他には毎日体重を計測して記録するようにしています。きっかけは10年ほど前の定期健康診断の時にメタボとの指摘を受けてしまったことなのですが、そこで計測と記録を習慣化してこれまで10年間毎日ずっと続けています。体重が一定のレンジに収まるように食事の量やタイミングをコントロールしています。データをもとにアクションするのは性に合っているんだと思います。

―10年間毎日継続はすごいですね。社長は何か継続されていることってありますか?

社長:私も体重を測ったり走ったりは定期的にしていますが、どうしても外部的要素がないとなかなか続けられないです。今も年末の体重増加分を取り戻せていません...。

COO:私は一度始めたらやめないという性格が影響していて、せっかく始めたのであればきちんとやり続けようということで習慣化することが多いです。ビジネスにおいてもそうですが、コミットメント力が強いのだと思います。

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旅行思い出エピソード

―先ほどは社長に「旅行・観光業界の魅力」を伺いましたが、旅行にまつわる思い出エピソードや検索にまつわるエピソードがあったら聞かせてください。

社長:私はよく予約を取り違えてしまいます...。記憶に残っているものだと、家族旅行のためにホテルを予約していたのですが、ある日突然電話が掛かってきて「本日予約されていましたがどうされましたか?」と...。慌てて子供たちをつれて車を飛ばして旅行先に向かったことがありました。

COO:旅行の手配を社長に任せておくと危なっかしいことがあるんですよね(笑)。なので我が家では、家族それぞれの予定を調整して計画を立てて予約するところまでは社長が担当して、最終的な予約記録のチェックは私が担当しています。将来的には旅行の計画や予約が、誰にとってももっと簡単で分かりやすくなると良いと思っていて、それこそがフォルシアが目指しているところです。

株式公開を迎えられて

―株式公開を迎えられて、2025年度に対してどのような心持ちでいますか?

COO:公開して株価という形で会社の評価が明示的に見えるようになりました。前職ではデリバティブという形で株価などの価格の変動をロジックとして捉えるという考え方をしていましたが、いざ自分が経営する会社の株価を見ていると、世の中が必ずしもロジックだけをもとに動いている訳では無いということを体感しています。株価自体は一義的には市場の需給を反映した「数字」にすぎませんが、実際その数字には会社の業績や成長への期待は無論のこと、政治・経済状況や国際情勢など、ありとあらゆる情報が反映されているのです。

その事実を身をもって実感できているというのが私はすごくエキサイティングだと思うし、どこまで自分の力によってそれにプラスの影響を及ぼすことが出来るかチャレンジしていきたいと思っています。社員のみんなにもそう思ってほしいです。

過去にはなかなか売上の見通しを立てることができず、これは最終的には気合で頑張るしかない、といった時期もありましたが、公開に向けての管理体制強化によって会社経営の見通しを定量的かつ客観的に評価できるようになりました。そんな中でも、数字を実現するのは人間の感覚であったり暗黙知・メンタリティの要素が大きいということを社員みんなにも感じてほしいと思っています。

社長:結果にコミットし、目に見える結果を出していきたいです。
公開にあたってKPIの策定も行ってきましたが、ビジネスを成長させるにあたって何が「見える化」されているとより全社的に盛り上がっていけるのか、数字の可視化以上にビジネスをドライブすることができる指標が何かを常に考え、実際にその指標に対してどれだけ成果をあげられたかという結果を出す。

今年はその考え方の初年度となるような年にして、これから毎年そのループを回し続けられるようにしていきたいです。そのサイクルを確立できるようになると自律的に組織が動き出せるようになると考えています。

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インタビュー後記

これまで公開という会社のステップアップに向け多くの人が様々な努力をしてきたこと、会社に対する社会からの評価や無事公開を達成し更なる飛躍に向けた思いを社長が繰り返し述べられていたのがとても印象的でした。

COOはインタビューを依頼した際にはあまり乗り気ではない様子だったものの、当日はたくさんのエピソードや考えられていることをお話ししていただくことができ、社長・COOへのインタビューという貴重な機会をお二人の魅力を感じながら楽しく過ごすことができました。
社長が繰り返し述べられていた通り、さらに多くの人に認めてもらいプロダクトを知って使ってもらえるよう、社員一同一層努力を重ねてまいります。

この記事を書いた人

池田 葵

もう入社して1年たつのかと驚くとともに1年前の今日は何をしていたのかな、とカメラロールをさかのぼることにハマっています。

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