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宿泊施設の自社予約を促進 Googleホテル広告の活用術とは

2020.08.06

Googleホテル広告 イベント セミナー・勉強会

こんにちは、営業の丹澤です。先日、一般社団法人宿泊施設関連協会(通称JARC)が主催する会員限定セミナーに、弊社の事業開発部営業リーダーである杉岡が講師として登壇しました。今回は、当日のセミナーの様子を振り返りつつ、弊社がインテグレーションパートナーを務める「Googleホテル広告」についてご紹介します。

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JARCとは?

JARCは、宿泊業界のさらなる発展のために、宿泊施設に携わる同じ想いをもった企業が集まる協会です。宿泊業界におけるGoogleの活用方法をもっと多くの事業者の方々に知っていただきたいとの思いから、今回のセミナーに登壇することになりました。

セミナーは昨今の状況を鑑み、オンライン形式を併用して開催し、リアル・オンラインともに、宿泊施設に関わりがある様々な業種の企業様にご参加いただきました。

講演テーマは「宿泊施設のOTA 離れがすでに加速している(Googleホテル広告活用術)」。宿泊業界が置かれている現状と、弊社がインテグレーションパートナーを務める「Googleホテル広告」の活用方法とその展望についてお話ししました。

講演内容

宿泊業界のデジタルマーケティング環境への対応状況

宿泊業界が置かれている現状として、国内では中小規模の旅館・ホテルを中心に人手不足やWeb化の遅れなどにより、Web媒体・広告を十分に活用できているとは言えない状況にあることに言及しました。

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※以下で分類
小規模:客室数20室未満、中規模:20~100 室未満、大規模:100室以上
出典:中小旅館業の経営実態調査 2017年3月(独立行政法人 中小企業基盤整理機構)

自社予約を促進するGoogleホテル広告の活用術

そんな中で、宿泊施設が最小限のコストで公式サイト予約を最大化することを実現し、宿泊施設のダイレクトマーケティングに貢献するのが、この「Googleホテル広告」です。

宿泊施設が本サービスを導入すると、Google上のホテル広告枠に「自社公式」の部屋の空き状況や料金情報を表示することができ、さらに自社公式サイトの予約ページへ遷移させ、予約まで獲得することができます。

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例えば、Google上で「渋谷 ホテル」で検索した際に、検索結果のマップが表示されます。マップ上には各ホテルの最安値料金が表示され、ユーザーはホテルの場所や料金情報、クチコミなどをもとに比較しながらホテルを選ぶことができます。さらにGoogleホテル広告から各サイトへ遷移し、予約まで完了できるという仕組みです。

皆さんの中にも実際にGoogleで宿泊施設を検索した際に、以下のような表示を見たことがある方が多いのではないでしょうか。

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海外ではホテルブランドにおけるオンラインマーケティング投資額が一番高いのがGoogleホテル広告と言われています。日本でも大手ホテルチェーンを中心に導入が進み、弊社の「Google ホテル広告 導入促進プログラム」へのお問い合わせもここ数年で倍増しています。

Googleホテル広告の展望

セミナーの質疑応答の時間では、IT・システム関連、マスコミ・広告関連など様々な業種の方々がGoogleホテル広告に興味を持っていただき、たくさんのご質問をいただきました。

中でも活発にディスカッションが交わされたのは、「Book on Google」と「Googleホテル広告のコミッションモデル(宿泊実績ベース課金)」についてでした。

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「Book on Google」はユーザーがGoogleのアカウントにログインしていれば、Googleのプラットフォーム上でホテル予約から決済まで完結できるサービスです。広告主のサイトへのリダイレクトが不要となるため、より高いコンバージョンレートが期待できると話題です。本サービスの導入は、Googleホテル広告の掲載があることが前提となります。

現状は一部の国での利用に限られていますが、日本でも導入検討が進んでおり、そのサービス開始時期や効果に期待が高まっています。

続いて「Googleホテル広告のコミッションモデル(宿泊実績ベース課金)」ですが、こちらは先日Googleより発表があり、新たに提供開始となった広告の課金方式です。このプログラムの場合、広告主がGoogleに支払う広告料金は宿泊実績分のみとなり、キャンセルされた分のコミッション支払いは不要となります。

コロナ禍において、コストを最小限に抑えることができる、まさにニューノーマルな広告運用ということで、弊社も本プログラムの具体化を検討しています。

おわりに

講演・質疑応答後の座談会では、会場にいらした企業様とオープンに意見交換をさせていただきました。
印象的だったのは、コロナ禍であることを理由に「できない」、「やめる」という消極的な選択ではなく、宿泊業界のために何ができるかという前向きなお話が多かったことです。

弊社はGoogleホテル広告以外にも、宿泊施設様の自社マーケティングを支援する様々なソリューションをご用意しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせいただければと思います。

この記事を書いた人

丹澤

2019年3月、キャリア入社。旅行プラットフォーム部所属。
旅行会社やGoogleホテル広告の営業を担当。