こんにちは、事業推進部の髙橋です。
お陰様で、フォルシアは「webコネクト」をはじめとしたさまざまなサービスを提供しています。
より価値のあるサービスを提供するためにはどうすれば良いかとアマゾン ウェブ サービス(AWS)様にご相談したところ、Innovate x Actionプログラムをご紹介いただき、参加することになりました。今回は、顧客起点でのサービス提供の本質を学んだ2日間の体験をお届けします。
プレスリリースは広報の仕事? いいえ、その役割はもっと大きいのです。
皆さん、プレスリリースを読んだことはありますか?新サービスの発表としてよく目にしますが、その裏側でどんなプロセスを経て作られているかをご存じでしょうか?
私自身、これまではプレスリリースを「企業の発表文」くらいにしか考えていませんでした。しかし、このプログラムを通じて、プレスリリースが顧客視点を磨くための重要なツールであることを実感しました。
Working Backwardsとは?
Working Backwardsとは、お客様が本当に求めるものを実現するために、最初にプレスリリースとFAQを作成し、その内容を基にプロダクトやサービスを開発する手法です。
私たちは今回、Amazonが提供する「Working Backwards」というフレームワークを活用し、顧客起点でアイデアを生み出すプログラムに参加しました。
まず、想定するお客様(ペルソナ)を設定し、その課題を解決するサービスを構想しました。そのうえで、プレスリリースとFAQを作成しました。
1日目:わぉ!を探せ――ペルソナの深掘りとアイデア設計
最初のワークは、「お客様はどんな人か?」そして「どんな課題を抱えているのか?」を徹底的に考えることです。ここで肝になるのはAmazon流の2つのメソッド。
Think Big はAmazon流の思考法で、常に大きなビジョンを持ち、広い視野で物事を考えることを促すというもの。一方、Empty Chair(空席の椅子) は顧客視点を重視するための手法で、会議に1脚の空席を設け、その席を顧客代表として置くことで、議論や決定が顧客中心になるよう意識させるというもの。
この2つのメソッドを取り入れ、制約を取り払って自由に発想し、チームでアイデアを出し合います。
例えば、旅行・観光業界向けの検索・予約システムを提供する私たちならではの視点ということで挙がったのは、
- 天気に応じて最適な観光プランを提案してくれるアプリがあったら?
- AIがリアルタイムで安全なルートを案内してくれるサービスがあれば、旅先でのトラブルにも備えられるのでは?
というもの。「ドラえもんだったらどう考える?」と遊び心を交えつつ、思考を広げていきました。まさにThink Big!さらに、Amazon流の「Empty Chair」を意識し、こちら側の都合ではなく、お客様がこの場にいたら、何を求めるだろう?と何度も視点を置き直します。お客様の視点を忘れず、アイデアをより現実的なものに変えていきました。そして、「わぉ!」と思わせるようなアイデアを探しながら、サービスの名称も考え、初日を締めくくりました。
2日目:プレスリリースとFAQの作成
2日目は、プレスリリースとFAQの作成に取り組みました。
まず導入を書き、課題解決について触れたあと、リーダーの声、はじめ方、お客様の声、今後の展開へとつなげる流れで書き進めていきます。
例えば、こんなお客様の声を想定しました。
プレスリリースでは、以下のポイントを明確にすることが重要です。
- このサービスの登場によって、どのような変化が生まれるのか?
- 競合と比べた際の強みや独自性は何か?
読者がサービスの価値を直感的に理解できるよう、具体的例を交えながら伝えることが求められます。
続いて、「顧客向け」と「社内向け」の2種類のFAQを作成しました。
顧客向けでは 「わかりやすく価値を伝えること」、社内向けでは 「タフな質問にも対応できること」 がポイントになります。特に、以下の問いに答えることで、サービスの意義がより明確になりました。
- なぜ、今、このサービスなのか?
- 新たな顧客体験はどのようなものか?
FAQを通じて、サービスの価値を整理し、より伝わりやすくすることができました。
PRFAQは営業活動の武器になる
PRFAQを作る過程そのものが、営業活動の準備としてとても役立つことに気づきました。想定される質問や懸念点を考え、ストーリーを組み立てることで、実際の提案でも自信を持って話せるようになります。
「このお客様の目標を本当に達成できるのか?」
その問いを意識し続けることで、より本質的な提案ができると感じました。
まとめ
このプログラムを通じて、顧客起点で考えることの大切さと、アイデアを言葉にする難しさを改めて実感しました。
特に、Working Backwardsのフレームワークは、お客様の課題を逆算して考えることで、課題解決のアイデアを明確にし、チーム全員が同じ方向に進むためにとても役立つと感じています。
今後もフォルシアでは、お客様の目標達成を最優先に、新たなサービスやアイデアを形にしていきます。
フォルシアのプレスリリース、気になってきませんか?
髙橋 瑠美
2024年中途入社、事業推進部
花粉症対策で乳酸菌をはじめました。効果が楽しみ