今年もPostgreSQL Conference Japanに行ってきました!
こんにちは。新卒エンジニアの池田です。
12月6日(金)に東京AP日本橋にて開催されたPostgreSQL Conference Japan 2024(以下postgreSQLカンファレンス)にシルバースポンサーとして協賛、イベント参加、スタッフ参加しました。
本ブログでは当日の様子についてレポートしていきます。
PostgreSQL Conference Japanとは?
PostgreSQL Conference Japanとは、日本PostgreSQLユーザ会(JPUG)が毎年開催している、PostgreSQLをテーマとした技術者向けのカンファレンスイベントです。
オンサイトにて実施されており、カンファレンス終了後には懇親会も行われています。
協賛のきっかけ
我々フォルシアが自社プロダクトへ使用しているOSSコミュニティへの感謝のため昨年から本イベントへの協賛をスタートし、今年も引き続き協賛させていただくことになりました。(昨年度の様子)
当日は運営スタッフも若干名募集されていたため2名の社員が運営スタッフとして参加してきました。
私はシルバースポンサー特典の1つであるイベントのセミナー招待権を活用して、招待参加者としてイベント参加しました。
当日のプログラム
午前中はPostgreSQL Major Contributor, Committerの澤田 雅彦さん、Amazon Web Service社(以下AWS社)のMichael Paquierさんによるキーノート講演が行われ、午後は4部屋に分かれそれぞれの部屋で全4セッションの講演が行われました。
私は午前中からクローズセッションまで1日通して参加させていただきました。どれも魅力的な講演だったのですが、その中でも特に印象に残った2講演をご紹介します。
当日行われた講演は公式のページにてスライド資料と併せて紹介されていますのでぜひあわせてご覧ください。
https://www.postgresql.jp/jpug-pgcon2024#PRG
講演①【K2】AWS and the PostgreSQL community
こちらは本カンファレンスのプラチナスポンサーをされたAWS社のMichael Paquierさんによるキーノート講演です。
PostgreSQLコミュニティ活性化のためにどのような取り組みをしているのかといったお話をメインでされていました。AWS社ではPostgreSQLの改善が回りまわって自社事業の貢献につながるということでPostgreSQLコミュニティに積極的に参加をしており、パッチ開発やインフラサポートを行ったりしているそうです。(v17のリリースではAWS社員の方が開発したパッチが25%ほどを占めていたそう...!)
年々パッチのコミット数は増加・コードが複雑化し続けており、レビュワー不足問題に悩まされているものの、これはコミュニティが活性化していっていることの表れでもあり嬉しくもあることだ、とお話しされていました。
最後にAWS社員の方が開発した機能について紹介があり、将来的にこんな開発をしたいといったことについても言及されました。
コミッターに限らずレビュワーやテストした人、ドキュメントの翻訳をする人、PostgreSQLカンファレンスのようなユーザー会のサポートをしている人などコミュニティにかかわっている人全員をcontributerと表現している、とMichaelさんが冒頭にお話しされており、PostgreSQLの開発で貢献するといった形の他にも様々な形でコミュニティへcontributeすることができるのだなと印象に残っています。
講演② T1 Explain EXPLAIN:EXPLAINを使ったPostgreSQLのクエリ最適化の基本と実践
シルバースポンサーもされていたpganalyze社の 織田敬子さんによる講演です。
クエリのチューニングを行う場面などで使用するEXPLAINコマンドについてや、実行計画(plan)を作成するplannerについて、実際に改善を行う時のサイクルについてなど盛りだくさんな内容の講演でした。
EXPLAINコマンドを打った時に表示されるログの読み方や用語の解説、クエリの最適化を行うにあたっての手順やアプローチ方法について丁寧なスライドとともに講演が行われ、あっという間に50分のセッションが終了しました。
私はPostgreSQL初心者中の初心者なのですが、そんな自分でも楽しく参加できる、とてもためになる講演でした。統計情報・selectivity(選択度)について理解が浅く後半ついていけなくなってしまったので、きちんとPostgreSQLについて勉強してみたいと思いました。
このようなカンファレンスでは、普段からPostgreSQLのコミッターをしているような方々が楽しむようなハイレベルな講演が行われるのではないかと若干緊張していたのですが、チュートリアルトラックではPostgreSQL初学者向けとして講演が行われていたため、私はチュートリアルトラックの講演をメインに参加していました。
運営のお手伝いをしました
先ほども触れましたが、PostgreSQLコミュニティへ貢献できればということで当日運営スタッフとして弊社から社員2名が参加してきました。
スタッフとして参加した社員に今回スタッフ参加しようと思ったきっかけ・参加してみた感想をコメントしてもらいました。
フォルシアでは、膨大で複雑なデータの高速検索を実現するプロダクトを提供しており、RDBMSとしてPostgreSQLを長年活用させていただいております。その使いやすい設計や、充実した組み込み関数、拡張性の高さは、プロダクトの性能を最大限に引き出すために欠かせない存在です。
今回、協賛および運営スタッフ協力という形で、ささやかながらコミュニティへ直接的に恩返しをする機会をいただき、大変嬉しく感じています。
カンファレンスへの参加は初めてでしたが、多くの参加者や充実した講演内容からも、多くの方が長年にわたり支えてこられたコミュニティの力強さを実感いたしました。スタッフとして会場運営を支えるとともに、フォルシアとしても、今後も感謝の気持ちを忘れず、コミュニティに貢献していければと思っています。
昨年度のブログでも述べられていた通り、PostgreSQLカンファレンスの何よりの魅力はコミッターの方の講演を聞くことができる点だと考えます。また、コミッターの方へ直接質問できるというのも大きな魅力の一つと言えるのではないでしょうか。
私はカンファレンスに参加してみて、初学者にとっても講演をきっかけにPostgreSQLって面白いな・もっと勉強してみたいと思わせてくれるきっかけの場になっていると実感しました。このような貴重な機会をいただけて大変ありがたく感じております。
コミュニティへの感謝の気持ちを忘れず日々業務に取り組み、また、コミュニティへの貢献をフォルシアとして続けていきたいと考えています。
エンジニア募集中です
当日会場ではシルバースポンサーとしてカンファレンス参加者へエンジニア募集フライヤーを配布させていただきました。
フォルシアではPostgreSQLを用いて高速検索技術を追求し、日々webアプリケーションの開発を行っています。
検索の高速化にチャレンジしたい、PostgreSQLを用いて開発をしたいといったエンジニアの方はぜひフォルシアのカジュアル面談にいらしてください!
ぜひお待ちしております。
池田 葵
2024年新卒入社エンジニアです。
androidの絵文字ってかわいいですよね。
フォルシアではフォルシアに興味をお持ちいただけた方に、社員との面談のご案内をしています。
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※ 弊社社員に対する営業行為などはお断りしております。ご希望に沿えない場合がございますので予めご了承ください。